2020.12.19 / Tattoo YOUR TATTOO

片腕一本にブラックアンドグレイタトゥー。|書道家、朔馬さん(29)YOUR TATTOO #34

街中で、服屋さんで、バーや居酒屋、ライブハウスで。
様々なシーンでタトゥーを目にすることが、増えてきたように感じられます。

タトゥーは一生消えないものとして認知されていますが、その1つ1つに持ち主の確固たる想いが込められています。
もし話しかけられるのであれば、そのタトゥーにはどんな想いが込められているのか、またどんな人柄で、どんなお仕事をしているのか聞いてみたいものですよね。

「YOUR TATTOO」は、タトゥーの持ち主の人柄や人生を「タトゥーを通して知ってみる」。
そんなDOTTの連載企画です。


自己紹介をお願いします。

書道家の朔馬と申します。年齢は29歳です。

タトゥーに興味を持った経緯は?

高校生の頃からヘビーメタルを聴き出して、バンドの方々のタトゥーを見て興味を持ち始めました。仕事とプライベートで辛いことが多くて『入れなきゃ気持ちが落ち着かない、安定しない』時期があって、1年半ぐらい前に右腕の《能面》をファーストタトゥーとして入れました。

『dir en gray』が好きで、ボーカルの京さんの腕に能面を入れてて『同じようなのを入れようかな』と思ったのと、能面って《光と影》で表情が変わると言われてて、そういう二面性があるものがかっこいいと思って入れました。

入れる前は正直『ダサいな』『入れてちゃダメでしょ』とか思ってたんですけど、他の人が入れてるタトゥーが格好良く見える時があって、どんどんイメージがいいものに変わっていきました。

タトゥーを入れたことによる変化は?

ファーストタトゥーを入れた瞬間は変わったんですけど、やっちゃったって思ったし、実感はありましたけど、痛みとか痒さとかもなくなって馴染んできたら『一部』になっちゃって。

一時的な高揚感はありましたけど『何も変わらないな』という感想です。結局その後も結局イヤなことってのはあるし。

マイナスとは思ってないですけど、プラスでもなかったというのが率直な意見ですね。

体に入っているタトゥー・刺青についてお聞かせください。

まず最初に能面入れてそっから、鯉を入れました。『鯉が龍になる』って有名な話がありますけど龍になろうと必死にもがいてて『龍になれない鯉』っていうのが好きで入れました。

その後、肩に『伊藤若冲』が好きで、その鳳凰を入れました。

で、自分書道やってるんで”アイデンティティ”じゃないですけど《我》を入れました。

ここには、僕の人生で『楽しい』『辛い』『苦しい』の中で、『苦しい』ことが多い人生なのかなと思って、《苦行:苦=9》で、《9》を入れました。

あとは、鯉繋がりで手の甲に金魚を入れて、鳳凰の後ろに《牡丹》を入れて、その繋がりで手の甲に《椿》を入れました。

全体を通した、テーマはありますか?

僕にとってのタトゥーは、『”自己表現”とか”辛さ”とかを外面に出した形』だと思っています。

最初に能面を入れたときに右腕だけは自分なりに仕上げようと思い、自分が書道家なので『和のモチーフ』で統一しています。

カラーを入れちゃうとインパクトが強いんでブラックアンドグレイで落ち着けています。

社会とタトゥーについての考えは?

書道家として活動してるんですけど、海外で腕を出してパフォーマンスをやってると、やっぱ外国の方には好印象で。

日本でも腕を出してパフォーマンスをやってますけど、自分自身が被写体として”映える”ものになってるんじゃないかなと思います。

ネガティヴな側面としては、企業様を相手にする仕事の時は徹底して隠してます。それが常識・社会通念だとしたらネガティブではないのかなと思いますね。

規制・制限については?

タトゥーを入れる人はその辺(制限)を承知の上で入れてると思うんで、『無くならなくてもいい』と思っています。

逆に規制があることによって刺青のアングラ・マイノリティな部分が確立されているとも思うんで、そこに関しては何にも思わないです。

タトゥーを入れて、嫌な経験は?

近所の目が気になるんで、家出る時はちゃんと隠してることぐらいですかね。

『刺青=ネガティヴ』『悪』だと思われる方もいる中で、褒めて下さる方もいるんでその時は嬉しいですね。

朔馬さんにとって、タトゥーとは?

『辛さの外面化』というのが自分の刺青に持ってるテーマです。

自分の心境が『ネガティブな時・辛い時』にタトゥーを入れてきたんで、『辛さが表面化したもの』が僕にとってのタトゥーかなと思います。

今後タトゥーを増やす予定はありますか?

辛いことがあったら増えるかもしれないですけど、右腕だけで終わろうと思ったんで、ひとまずこれで落ち着いています。

 どうして取材に応募を?

書道家ってアーティストとはまた別の立ち位置の『真面目』なイメージがあると思うんですけど、きちんと”アーティスト”という意識を持ってやってる人もいるよという『一種のアンチテーゼ』として伝えたかったっていうのがあります。

DOTTの出演者は皆さん『格好いいからタトゥーを入れた』とかポジティブな理由が多いと思うんですけど、『ネガティヴからプラスに行こうとして入れる人』もいることをお伝えしたくて応募しました。

 

貴重なお話、ありがとうございました。


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朔馬|書道家
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