タトゥーや絵を描くのが大好き!彫り師見習い中の方や、「自分で彫ろうかな?」と思っているあなた!
どのマシンがいいの?人気なマシンは?値段は?など気になることは山程あるはずです。
今回はそんな方に向け、タトゥーマシンを選ぶ際のポイントや、構造や特長の違いなどを徹底解説!
タトゥーアーティストに興味のある方や、既に見習いの方も是非参考にしてみてください!
ConTTents
2種類のタトゥーマシン
タトゥーマシンを語る上でまず外せないのが、タトゥーマシンには主に2種類のタイプがあることからです。
それぞれ「コイルマシン」「ロータリーマシン」と呼ばれ、根本の構造が違うためメリットなども変わってきます。
コイルマシン
構造
コイルマシンとはその名の通り、「2つのコイルから発生する磁界を利用した上下運動」で針を動かす仕組みです。
中学校の時に習った電磁石はご存知でしょうか?電気が通ってる間は磁石になるアレです。
その原理で磁界を発生させて、金属のバーを引き寄せる。バーを引き寄せた際に磁界を止め、同時にスプリングでバーを元に戻して再度電気を繋ぐ。
要はこのコイルの磁界によるバーの上下運動により針を動かし、皮膚に突き刺していくわけなんですね。
メリット
主にプロのタトゥーアーティストの方々が利用するのは、こちらのコイルマシンが多いです。
他のマシンに比べハイパワーで、尚且つ微調整が非常に効きます。
そのため自分にあった最適のタトゥーマシンで施術が出来るので、日本では半数以上のアーティストはコイルマシンを使っています。
デメリット
構造上どうしても他にマシンに比べ重い。そして音も大きいです。
かなり環境が整えられている方にとってはそれほど苦ではないでしょう。
ロータリーマシン
構造
ロータリーマシンは「”マシンについた電動モーターの回転”を用いた上下運動」で針を動かす仕組みです。
回転運動と上下運動の変換は「機関車や車の逆の原理」ですね。非常にシンプルな原理ですので、構造が簡単です。
要はモーターの回転運動で針を動かし、皮膚に針を突き刺していく、という簡単な原理。
メリット
モーターが回っているだけですので、先ほどのように金属のバーがくっついたり離れたりがありません。ですので音が非常に小さいです。
またパーツが少ないためメンテナンスが簡単で軽量。そしてパワーが強すぎず、皮膚に与えるダメージも比較的少なく済みます。
これから始めようと思っている方にはぴったりですね。
デメリット
そのシンプルさが故、微調整などは効きにくいです。
またコイルマシンに比べるとパワーは弱いので、「ガンガン彫り進めたい!」といった方にはあまり適していません。
ライナーとシェーダー
先ほど説明したのはコイルマシンとロータリーマシンの構造の違いでしたが、タトゥーマシンはまた用途によってもタイプが分岐します。
簡単に言うと、線を引くためのタトゥーマシンである”ライナー”と、暈(ぼか)しや色入れのための”シェーダー”の2つがあります。
ライナー
ライナーは線を引くことに特化したマシンです。
一番の特徴として、後述するシェーダーに比べパワフルで、針が高速で上下します。
通常ラインを彫る際は、何度も同じところに針を持ってきたりはしません。
下絵をなぞるような感じで彫り進めていくため、一度で彫り進められるようパワフルな構造になっていると思われます。
針の本数は1-7本程で、主に最初の”筋彫り”に利用されます。
線のタトゥー「ラインワーク」のデザイン32選|極細〜極太で多彩な表現を
モチーフを描く際、デザインを製作する際など、何かを描画する際には「線」が大切である。タトゥーイングにも同様のことが言え、タトゥーにおける線(ライン)というのは、極めて重要な要素の一つである。
シェーダー
シェーダーは塗りや暈し(ぼか)しに特化したマシンです。
特徴や構造は先ほど説明したライナーの逆ですね。
また針の本数4本以上、多いもので25本程のものもあります。
基本的にはライナーで描いた線に、シェーダーを用いて色や塗りを彫っていくんですね。
おすすめのブランド
タトゥーマシンはネットで探せばピンキリでありますが、安すぎる中国製のものは辞めておきましょう。
人体に使うものですし、何せ偽造タトゥーマシンが非常に多いのです。信頼できるアメリカ製か国産を選んでおけば間違いありません。
Unimax
Unimaxはアメリカの製造メーカーで、コスパが非常に良いことから人気があります。
まず一台目に手にするタトゥーマシンとしては最適ではないでしょうか。
Jaws
Jawsは頑強な作りと動作の安定性より広く人気のあるマシンです。価格も3万円前後とコスパが良いのが◎。
Apollo
ApolloもJawsに次ぐ人気マシンですね。同じく3万円前後です。
InkMachines
InkMachinesはスウェーデンの製造メーカーで、かなりハイエンドなブランド。
しかし世界的な評価も非常に高く、プロの方でロータリーマシン好き、そして緻密な作品を彫られている方にお勧めです。
個人的にはポートレート(肖像)タトゥーでInkMachinesのマシンを使っている方が多いイメージです。
Stingray
Stingrayはロータリータイプのライナーで、価格は日本で10万円しない程で買えます。
Dragonfly
対してDragonflyはロータリータイプのシェーダーですね。同一の価格です。
Borg Tattoo Machines
Borgは全てハンドメイドで作られているアメリカの製造メーカーです。
色々な素材のものがあるんですが、特にアルミニウムが軽量で人気とのこと。
多種多様なジャンルに対応できる、オールマイティなタトゥーマシンですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
一概にタトゥーマシンといっても構造や種類が多様で何を買えばいいか迷ってしまいます。
個人的な意見ですが、これから始める方は先ずロータリータイプでライナーとシェーダーの兼用のものがありますので、それから始めてみるといいのではないでしょうか。
彫っているうちに色々分かってきて、その時に良いと思ったマシンを買うのがいいかもしれませんね。
では良いタトゥーライフを!