タトゥーを入れようと思い立つには人それぞれ、様々な理由がある。
個性の表現や、大切な何かを忘れないため、またファッションとしてタトゥーを入れることも、れっきとした理由の一つだろう。
そして中には、海外ではカバースカーと呼ばれる、見せたくない傷痕を隠すためにタトゥーを入れる人も存在する。
今回はリストカットや手術を経て、傷痕を隠したいと考えているアナタのために、お洒落なカバースカーやメリット・デメリット、またおすすめのスタジオ等を紹介しよう。
ConTTents
【重要】はじめに
日本において、タトゥーはリスクを伴うものです。
自傷痕などにも多少社会的リスクはありますが、傷痕をタトゥーで隠したとしても社会的リスクの根本的な解決には至りません。
ただ傷痕をタトゥーでカバーしたことにより人生が前向きになる人もいるため、今回はその肯定的な観点からのみ執筆を致します。
刺青で傷痕を隠すことの是非については、どうかご自身でご判断下さい。
カバースカーとは
カバースカーとは「自傷痕・手術跡・その他の症状をタトゥーで隠す行為、またそのもの」を指す。
カバースカーという言葉を初めて聴く方もいるかと思うが、海外においてカバースカー、或いはカバースカータトゥーという言葉は比較的広く浸透している。
隠される傷痕は、リストカット(通称:リスカ)やアームカット(通称:アムカ)などの自傷痕や、体重変化による肉割れ、帝王切開などによる手術痕など様々である。
どんなもの?
カバースカーの中には、傷痕をお洒落なタトゥーで隠してしまうものから、傷を利用してユーモアのある作品に変えてしまうものなども存在する。
前者は日本でも稀にみるが、後者はタトゥーに対してカジュアルな海外諸国が多いだろう。
メリット・デメリット
ではここで、カバースカーのメリット・デメリットについておさらいしてみよう。
メリット
まずは、傷痕であることを目立たなく出来る、といったことが最大のメリットと言えるだろう。
一目では自傷痕があることは分かりづらくなり、ヴィジュアル的な痛々しさは減少するかと思われる。
次に、自傷を抑制出来るといったメリットも挙げられる。
大切なタトゥーをこれ以上傷つけたくないという思いから、自傷行為を辞めるようになった、といった方も多い。
デメリット
デメリットとしては、新たにタトゥーのリスクが付き纏ってくることが挙げられる。
例えば、自傷痕で銭湯やMRIを拒否されることは無いが、刺青となると話は別だ。
その他、様々なリスクが今後付きまとうことになるため、初めてタトゥーを入れようかと考えている方は必ずよく検討した方が良い。
タトゥーのリスクと対策−後悔する前に正しい知識を
日本ではファッションとして認知されつつあるタトゥーは、まだ社会的には様々なリスクについて言及されています。 今回は、タトゥーを入れて公開しないよう、施術に伴うリスクについてまとめました。 銭湯・保険・就職・結婚など。
カバースカー画像20選
ここでは、海外のカバースカーを何点か紹介する。
お洒落なものと、ユーモアに富んだ者の2種類に分けて載せているため、是非参考にしていただきたい。
※多少グロテスクに感じられるかもしれないため、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
おしゃれなカバースカー
ユーモアのあるカバースカー
これから入れたい人へ
ここまで記事を見て「自分もカバースカーを入れたい」と思う方に向けて、オススメのスタジオの情報などを記しておく。
オススメの彫り師・スタジオ
カバースカーを専門としているスタジオや彫り師は日本には存在せず、基本的にはどのスタジオでも行ってはもらえるだろう。
カウンセリングに時間をかけてくれるような、しっかりとしたタトゥースタジオであればある程度は問題ないだろう。
刺青師 初代彫かく(埼玉)
ただ一名、カバースカーについて気になる彫り師の方を DOTTでご紹介したい。
彫かく氏は埼玉で活動を行っている、和彫りがメインの彫り師だ。
特筆すべき点は、彼が以前から行っているという「自傷行為を行う人への無料施術」である。
大事なことは彼がブログにて綴っているため、検討している方は是非読んでみてはいかがだろうか。
彼のブログでは、自傷行為について「彫り師として行えることは何か」という姿勢で語られており、まさに彫り師の鑑だと感心してしまった。
→初代彫かく氏のブログ
まとめ・最後に
いかがだっただろうか。
今回は、傷痕をタトゥー・刺青を用いて隠す、カバースカータトゥーについてご紹介した。
タトゥーの是非については議論が耐えないが、カバースカーをタトゥーの新たな側面として認知していただければ幸いである。
また、しつこく言うようだが、本記事はカバースカーを推奨している記事ではない。
本当に入れる必要があるのかを熟考し、決意が固まったら下記を読んで頂ければ幸いだ。
タトゥーを入れたい!ファーストタトゥーの入れ方について
タトゥーをいれたい!というあなたのために、ファーストタトゥーの入れ方、スタジオ・彫師の決め方を徹底解説。 あなたの背中が押せれば幸いです。
では、良いタトゥーライフを!