先日カナダでモデル活動をしているキャット・ガリンガー氏(24)が、眼球にタトゥーを施し”失敗”。
激痛と共に視力を失う可能性を通告され物議を醸した。
今回のこの出来事をきっかけに、世界中に眼球タトゥーの危険性が周知されたと言っても過言ではない。
そして「タトゥーもよく知らぬ方々」が眼球タトゥーについて否定的な記事を書いている中、DOTTでは肯定的なアプローチで眼球タトゥーについて語っていこう。
病気や失明のリスクについては勿論だが、何が彼らをそこまで動かすのだろうか?また眼球タトゥーの成功例はあるのだろうか?
彼らを”破滅の危険性まで導く眼球タトゥーの魅力”についてご紹介。
ConTTents
眼球タトゥーの魅力
眼球タトゥーとは
眼球タトゥーとはその名の通り、眼球に施したタトゥーの呼称である。
ただ通常のタトゥーマシンとインクを用いるのではなく、特殊なインクと注射器を用いて眼球に直接インクを流し込んでいくような施術になる。
無論、リスクを伴うことについては言うまでも無い。施術の方法や危険性については詳しく後述していく。
眼球タトゥーの魅力
御託は抜きにして、先ずはその眼球タトゥーに魅せられた方々を見て頂きたい。
我々からするとまるで宇宙人を見ているかのような、不思議な気分にさせる魅力を持っているのだ。
まるでCGかのようなものもある。
彼らを導く魔力
当然の道理ではあるが、生まれ持った眼球にインクをいれようなんて考えは普通ではない。一体何が彼らをその考えまで導くのであろうか。
人体改造への憧憬
タトゥーはアイスマンの時代から存在したと言われている。中国には纏足の文化、タイやミャンマーには首中族の文化など。
そもそも人類には潜在的に人体改造への興味、ある種の憧れがあるのではないかと私は思っている。
人体改造は眼球タトゥーへ
そして医療技術の発展の末、長年の人体改造の究極形ともいえる眼球タトゥーの文化が誕生するのである。
タトゥーも誰もが最初から眼球にタトゥーを入れるわけではない。そして私が見てる限りそのプロセスはほとんど共通のものである。
まずはワンポイントタトゥー。そして次第にタトゥーは首や手の甲まで増えて、全身を覆うまでに及ぶ。もう既にその頃には他者から自らのタトゥーを見られることなど何の刺激でもないだろう。
そして首を越え顔や頭にタトゥーを施して、ここで二手に別れる。タトゥー好きとして止まるか、人体改造好きとして更に他との違いを求め、究極の人体改造である眼球タトゥーに手を出すかだ。
つまりは眼球タトゥーは、只ならぬ個性を求める者への憧憬の的であり、到達点なのだ。
施術方法・リスク
ここでは実際の眼球タトゥーの施術方法、また施術に伴う危険性についてご紹介していく。
施術方法
先述したが、眼球タトゥーの施術方法は眼球の強膜(白目)に針の細い注射を用いてインクを入れていく。
施術は主に眼科医が行い、注射の回数が20-40回程のため施術は2-3日に及ぶと言われている。
痛みは?
痛みは深刻なほどではないと言われているが、恐怖とストレスが尋常ではないようだ。
ただ他のタトゥーと違い施術中は、瞬きや眼球の移動を避けるため麻酔の使用が一般的である。
どんなインクが使われるの?
通常のタトゥーに使われているインクは、含まれるグリセリンが眼内で科学反応を起こすことを懸念し基本的に使われない。
黒色の場合使われるのは「天然の墨汁」で、これが一番安全だと言われている。
またカラーのインクについては現在これ!というものが決まっているわけではないため、まだ色々試されているところだろう。
いずれにせよ、通常のインクの状態では濃すぎるため、生理食塩水で希釈したものが施術に用いられる。
合併症の危険性
続いて合併症の危険性についてだ。
今現在は眼球タトゥーで起こりうる全ての合併症のリスクを洗い出せているわけではないが、現状報告されている失敗例やリスクは以下の通りだ。
- 失明
- 視力の低下
- 眼圧があがる
- 光がまぶしく感じる
- 霧視(視界がぼやける)
- 頭痛のような激しい痛み
見た目の個性の表現ごときで失明なんてたまったものではない。
しかし何より怖いのは、このリスクは全て短期に報告されているものであり、長期的にインクを眼内に入るとどんな合併症が出てくるかというのは全く分かっていないことだ。
眼球タトゥーが始まったのは2007年のことなので、20年後30年後にはどのような危険性があるのかというデータが取れていないのである。
つまり現段階での安全生というのは、何も保証されていない段階にあるのだ。
キャット・ガリンガーの失敗例
彼女の眼球タトゥーが失敗した原因は、以下の3つが主だと言われている。
- 注射針の滅菌を疎かにした
- 注射針が通常より太かった
- インクを生理食塩水で薄めなかった
症状は目の腫れ、激しい痛み、視力の低下が報告されており、医師によると「失明の可能性」も示唆されているとのことだ。
キャット・ガリンガー氏の交際相手が行った施術であったそうだが、あまりにも知識不足過ぎる故に悲惨な事態を招いてしまった。
何処でやってもらえるのか
私は日本で行ってもらえるところを見たことがないので、もしあなたが眼球タトゥーを施したいと思っているなら知識と経験が豊富な海外アーティスト、もしくは医師に施術を頼むといいだろう。
DOTTでご紹介するのは、Luna Cobraという人体改造のスペシャリストだ。
世界各国でその施術を行っており、眼球タトゥーに関しては未だ失敗例が無いという。
リンクを記載しておくので、もしそれなりの覚悟があり挑む際は参考にして欲しい。
※一切の責任は負えません。必ず自己責任でお願い致します。
まとめ
いかがだっただろうか。
世界には数々の人体改造があるが、この眼球タトゥーはスプリットタンやピアスなどに比べてあまりにもリスクがありすぎるかもしれない。
しかしタトゥー然り、今あるアートとしての人体改造は全て自己満足の世界なのだから、周りの人間がとやかく言うようなものではないのだ。
仮に危険を伴うものだとしても。周りの人間がいい顔をしなかったとしても。全て含めて”個性”なのだから、と私は思う。
では、良いタトゥーライフを!