街中で、服屋さんで、バーや居酒屋、ライブハウスで。
様々なシーンでタトゥーを目にすることが、増えてきたように感じられます。
タトゥーは一生消えないものとして認知されていますが、その1つ1つに持ち主の確固たる想いが込められています。
もし話しかけられるのであれば、そのタトゥーにはどんな想いが込められているのか、またどんな人柄で、どんなお仕事をしているのか、話を聞いてみたいものですよね。
”YOUR TATTOO”は、タトゥーの持ち主を「タトゥーを通して知ってみる」。
そんなDOTTの連載企画です。
音楽は何を聞かれますか?何かBGMでも流そうかな、と。
ジャンルでいうならロカビリーですね。
ロカビリー・・・?
―そういって彼女が流した音楽はアメリカのネオロカビリーバンド、”Stray Cats”。
続けて、ロカビリーとアメリカントラディショナルの関係性について、彼女はこう語る。
ロカビリーとアメリカントラディショナルのタトゥーは歴史的に繋がりがあって、Stray Catsのボーカルに入ってるタトゥーも、ボブ・ロバーツって人が描いたヤツで。
エド・ハーディと同じ世代の人で、めっちゃおじいさんなんですけど、なんせその辺のカルチャーが凄すぎて。
ロカビリーの音楽と昔のアメリカントラディショナルのタトゥーとで、カルチャーとして成立しているんですよね。
では自己紹介からお願いします。
はい、名前はHachiって呼ばれてます。今23歳で、出身は大阪で堺の方です。
堺って所謂、ミナミってところですか?
そうですね、その感じの。結構気性が荒いみたいなのは言われるんですけど、全然そんなことはないので(笑)岸和田の一部のところだけですね(笑)
なるほど(笑)ご職業は何をされているんですか?
普通のオフィスワークでの会社員です。
ありがとうございます。では、タトゥーについて伺わせて下さい。初めてのタトゥーって、意味や思い入れが強い方が多いと思うんですが、ファーストタトゥーはどちらですか?
私はそんな大した意味はないんですけどね(笑)
ただ背中のコレが最初のタトゥーで、これバッファローなんですけど。
好きなバンドマンとかアーティストとかが入れてて、私もずっと入れたいって気持ちは大きかったんですけど、何を入れたいっていうのはなくて。
ボーっとテレビ見とったら、プラネットアースみたいな動物系の番組あるじゃないですか。
あ〜!ありますね。
それでライオンがバッファローを襲うけど、バッファローが子供のために戦うシーンを見てて、「あ〜バッファローかっけえ」って思って、バッファロー入れました。
なるほど!
で、その流れでライオンも入れて。
その肩のタトゥーですか?
そうです。
バッファローVSライオンみたいな(笑)
めっちゃいいですね(笑)いついれたんですか?
これは18の時ですね。
もともとdownthebarrelっていうタトゥースタジオの人と知り合いで、「私入れたいんすよ」てずっと言ってて。
そしたら「ほな、高校卒業したらおいで」って言うてくれてはってて、その流れですね。
でも最初に行ったところがdownthebarrelで良かったなって思ってます。
では逆に、何かの転機とか、強い思いがあって入れたタトゥーとかはあるんですか?
それもありますよ。
私が飼ってた猫が死んだときに入れました。
あ〜。私も祖父が死んだときに入れました。
なるほどです。
やっぱりタトゥーがあるってだけで意味があって。
将来私が痴呆になって、猫の名前もお母さんの名前も分からなくなったとしても残るものやから。
これだけやなくて、どのタトゥーも入れたときの状況とか思いとかは忘れへんから、ある意味人生のメモみたいな感じで、入れてる部分はありますね。
そうですよね、そのように入れている方も多いと思います。
今は何個タトゥー入っているんですか?
1,2,3…8個ですね。
おお、いいですね〜。また、直近のタトゥーについて伺えればなと思うんですが、最近入れたのはどれですか?
腕のコレですね。これはちょっと意味あるんですが、「コンパスあったら迷えへんやろ」って感じです。
自分の指してる方が、自分の向く方向やって意味で入れました。
確かにご自身の道を突き進んでますもんね。このタトゥーはどこで入れたんですか?
Detroit Diesel Tattoo WoksのMukieさんです。結構メタルとか好きな人で、リアリスティックとかグロい感じのが得意な人で。
へえ〜。オーナーのEnさんとかもめっちゃ上手いですもんね。
そうなんですよ。私もめっちゃファンで、ブログとか見てても独学でされてるみたいなんで、すげえなって。
ありがとうございます。
何か今後入れたいタトゥーとかはありますか?
今背中にバッファローがあるんですけど、同じタッチで左の方に象を入れたいなって(笑)
あっ、動物お好きですよね(笑)
そうですね(笑)
別に縛られてるわけでは無いんですが、なんかどうせなら動物にあやかりたいなって。(笑)
孔雀とかも入ってますもんね!めっちゃかっこいいです。
かっこいいですよね、孔雀。
孔雀ってあんまり野生の感じがしないじゃないですか。「ホンマにジャングルとか歩いてんの?」ってくらい(笑)
確かに(笑)
自然のものやと思われへんくらい、模様とか色合いがデザイン的に完璧すぎて、すげ〜ってなって入れました(笑)
では、タトゥーと後悔についてなんですが、隠さないといけないときであったり、タトゥーを理由に何か思わされる瞬間ってありますか?
ほとんど日常ではアームカバーとかで隠してて、隠すのは当たり前だなって思ってるので特に無いです。
むしろ、隠さずに出しているときに自分がめっちゃ変なことしたり、酔っ払って羽目外しちゃったときとかは少し「やってしまったな〜」と思うことはあります。
めっちゃ分かります。
結局は、後悔するのもその人次第なんかな、って思ってます。
バーとかで働いてたときも、始めは刺青をみてギョッとする人もいてますけど、しっかりとした対応をすれば相手もちゃんと答えてくれますし。
確かに、その通りだと思います。ニュースとかでも「刺青男、渋谷で立てこもり」みたいなのあって。そういうの見ると「あー。」って何か、考えさせられますよね。
そうですね。
でもやっぱそれって、普通の人も一緒じゃないですか?
刺青いれてるヤバい奴もおるし、入れてない人もヤバい奴はヤバイですし。
よく言うじゃないですか、「刺青入っている人ほど良い人や」みたいな。
そんなことも無いですし。大体はちょっと不良やから(笑)
やから一概には言えないなって思ってます。
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