街中で、服屋さんで、バーや居酒屋、ライブハウスで。
様々なシーンでタトゥーを目にすることが、増えてきたように感じられます。
タトゥーは一生消えないものとして認知されていますが、その１つ１つに持ち主の確固たる想いが込められています。
もし話しかけられるのであれば、そのタトゥーにはどんな想いが込められているのか、またどんな人柄で、どんなお仕事をしているのか聞いてみたいものですよね。
「YOUR TATTOO」は、タトゥーの持ち主の人柄や人生を「タトゥーを通して知ってみる」。
そんなDOTTの連載企画です。
「―僕は自分の刺青、むちゃくちゃ好きですもん。生まれかわってもこの刺青入れたいです。」
では、まずお名前とご年齢を教えていただけますか？
丸山といいます。年齢は45です。
ありがとうございます。
ご出身はどちらですか？
大阪です。
丸山さん、ご職業は何をされているんですか？
飲食業ですね、創作の居酒屋を自分で経営しています。
そうなんですか！
ちなみに、お店ではタトゥーって隠されたりしているんですか？
一応見えないようにはしてるんですけど、お客さんは「どうせ見えてるし出し！」って言うてはくれてるんで、出すときもあります（笑）
ただ、お子さんも来るようなお店なんで、基本的には出さんようにしてますね。
ありがとうございます！
では、タトゥーについて聞かせていただきたいのですが…、フルスリーブですね…！かっこいい！
ああ、ありがとうございます（笑）
一番最初に入れられたところはどちらですか？
まずはこのトライバルで、22,23歳の時に入れたやつですね。
※CHOP STICK TATTOOのNISSACOさんに入れてもらいました。
※2016年閉店
めっちゃレアなタトゥーじゃないですか！
どうしてこのようなデザインで？
僕、娘が二人おって。
一人が「つきは」で、もう一人が「さんちゃん」っていう名前なので、月と太陽(SUN)ですね。
NISSACO氏の作品より：リンク
なるほどです！
そもそも、タトゥーに興味をもったきっかけは何ですか？
もともとタトゥーとかピアスに興味はあったんですけどね。
でも、うーん…。須藤元気かなあ、格闘家の。
格闘技のイベントとかも行ったんですけど、めっちゃ強かったし、登場のパフォーマンスもカッコよくて。憧れとかはありましたね。
へえ～！
では、須藤元気を見てタトゥーを入れることになったってわけですね！
そう、で他のトライバルもNISSACOさんに全部入れてもらって。
NISSACO氏の作品より：リンク
左腕のトライバルには、それぞれ意味はあるのでしょうか？
これは須藤元気も入ってるタトゥーで、迷路になってんすよ。
上から入って、色々迷うけど出れるようになってて。
NISSACO氏の作品より：リンク
でこの「666」が僕ですよね。
僕自身が悪魔の子なんで、666です（笑）
さっきの月と太陽と合わせて全部で、「家族全員が迷っても、ちゃんと羽ばたけるように」って、下に鳥のタトゥーです。
NISSACO氏の作品より：リンク
なるほど！意味が通ってて良いですね！
で、その上から和彫りをコラボレーションしてもらったような形ですか？
そう、これは３年くらい前ですかね。二代目彫日出さんにお願いしたんですよ。
二代目彫日出氏の作品より：リンク
二代目彫日出氏の作品より：リンク
トライバルを活かして「和洋折衷」の感じに仕上げるってんで、苦労したそうですけどね。
でも二代目がめっちゃ綺麗な感じに仕上げてくれました。
すごい、和彫り自体もかっこいいんですが、NISSACOさんの作品もしっかり活きてて、めっちゃかっこいいコラボ作品になってますね！
そう。
ほんでこの兎は、今の嫁さんがうさぎ年なんで、うさぎですね。
二代目の凄いんが、さっきの龍も、うさぎも、肘曲げても絵柄が折れないんですよね。
二代目彫日出氏の作品より：リンク
へえ～！そんなところまで考えられているんですね！
額の暈しとかもめっちゃ格好良いです。
僕の感覚では、和彫りを手首まで入れたり見切るっていうのは、生半可な気持ちでは出来ないと思っていて。
そうですね。
何がそう、和彫りを入れるように掻き立てたんですか？
いやあ、やっぱり大和魂ですよ。ここまではもう、気合です。
なるほど、大和魂ですか……！あれ、これは…？
ああこれね（笑）
漫画の「NARUTO」ってわかります？
二代目彫日出氏の作品より：リンク
はい！全部読みました。
それの九尾の封印式なんすよ。
「飲食やってて、怒らないように」って、自分の九尾を封印してあるんですよ。
ほほ～！効果はありますか？
あー、、、りますね！！（笑）
（笑）（笑）
ちゃんと封印できてます（笑）
二代目彫日出氏の作品より：リンク
よかったです（笑）
この「丸」はどういう意味ですか？
これ、長男の名前なんすよ。「丸」って書いて「ガン」って読むんすよ。
これがその後、次男の干支の梵字を入れるって話になって、生まれ落ちたようにほら、掌（てのひら）が。
二代目彫日出氏の作品より：リンク
わ～、本当ですね！かっこいい！
あれ？これマイメロちゃんですか？
僕マイメロちゃんめっちゃ好きなんスよ（笑）
むちゃくちゃ可愛いし。
二代目彫日出氏の作品より：リンク
確かに可愛いですけど（笑）
これでキャーキャー言わないお客さんいないですよ（笑）
最初怖がってても、「見て？」ってマイメロみせたら「わ～！マイメロちゃん！」って。
あはは（笑）
そんな効果があるんですね！
では、何点かご質問させて下さい。
タトゥーが入っていて困ったことってありますか？
一回もないです。まっっったく。得しか無いですね。
おお！なるほどです。
では逆に「タトゥーを入れてよかったな」って思う瞬間などはありますか？
良かったな…というか、良いことしかないですよ。
僕にとってタトゥーはもう完全に「オナニー」なんですよね。
自分が気持ちよかったり、格好良かったり。毎日鏡で見ますし、そのたびに「かっこええな〜」って思いますし。
見せびらかしたり怖がらしたりとかではなく、ただ単に自分のために入れてるんですよ。
オナニーですか、ありがとうございます。
では、最後にDOTTの読者の意見を聞いていると、タトゥーは「アングラだからいい」「偏見があるからいい」などの意見も多いですが、丸山さんはどう思いますか？
そらアウトローやと思うし、基本的には良くないことなのかな、とは思うけど…。
でもまぁ僕としては、多少虐げられててもええんちゃうかなとは思うんですよね。
その分価値上がるんで、それでもええかなって感じです。
NISSACO氏の作品より：リンク
ほおほお。
男として生まれたら、「刺青入れたい」なんか一回は絶対思ったことありません？
きっとみんな、悔しいんですって（笑）
痛いの怖かったり、お金がかかったり、一生消えへんかったり、そんな「ビビリ」が刺青を否定するんやと思うんすよ。
入れもしてない人に否定されても、俺はなんとも思わんけどね。
僕のタトゥーはどこいってもホンマに恥ずかしくないんで。
自信を持って言えます。
僕は自分の刺青、むちゃくちゃ好きですもん。生まれかわってもこの刺青入れたいです。
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