街中で、服屋さんで、バーや居酒屋、ライブハウスで。
様々なシーンでタトゥーを目にすることが、増えてきたように感じられます。
タトゥーは一生消えないものとして認知されていますが、その1つ1つに持ち主の確固たる想いが込められています。
もし話しかけられるのであれば、そのタトゥーにはどんな想いが込められているのか、またどんな人柄で、どんなお仕事をしているのか聞いてみたいものですよね。
「YOUR TATTOO」は、タトゥーの持ち主の人柄や人生を「タトゥーを通して知ってみる」。
そんなDOTTの連載企画です。
では、お名前とご年齢をお伺い出来ますか。
nakiといいます。年齢は28歳です。
nakiさんのご出身、ご職業は?
出身は埼玉県で、今は世田谷区に住んでいます。
普段は美容製品を扱うベンチャー企業で会社員をしていて、別で『nemo』ってバンドのボーカルとして音楽活動をしています。
楽曲、拝聴しましたよ。見た目と声のギャップが凄いですね。
透き通った声をお持ちで。素敵です。
そうなんですよ、ギャップを狙いました。
ではタトゥーについて、興味を持たれたのはいつ頃からですか?
タトゥーに興味を持ったのは…小学生くらいですね。
よく友達といってた駄菓子屋に「いれずみシール」っていうのがあって。
当時その「いれずみシール」が自分の中でブームで、買ってめちゃくちゃ身体に貼ってたんですよね(笑)
当時から身体に「絵」があるのが、なんか良かったんでしょうね。
そう。で、学生の頃から音楽を聴くようになって。
当時、僕が聞いていた好きなアーティスト「セイシオン」「ア・スカイリット・ドライブ」等に共通することが、みんな格好良いタトゥーを入れていること。
音楽も好きで、さらにタトゥーっていうものにも、どんどん興味を持っていくようになりました。
で、タトゥーを入れるに至ったわけですか?
学生時代は入れたいとは思ってたんですが、まだ本物を入れる決心はついてなくて。
専門学校を卒業した後に、1年半程アメリカに留学をしたんです。
アメリカに行くと、自分の周りにタトゥー入れてる人がいっぱいいて。
それを見て、「日本帰ったら絶対入れよう」って決心しました。
「やっぱり僕タトゥー好きだ」って。
それから日本帰ってきて最初に入れたのが、このノーティカルスターです。
だけど、後々和彫りのデザインが好きになったので、カバーしちゃったんですけど。
ファーストタトゥーは何故そのデザインに?
僕は基本、タトゥーに意味とかは考えてなくて「デザイン」を重視です。
その時は、多分誰かのアーティストが入れたのを見て「いいな、星を入れよう。」ってなったんだと思います。
僕の中でタトゥーっていうのは、「ファッション」というか…自己表現の方法の一つだと思っていて。
やっぱり衣服も、着る服で「自分はこういう人だ」っていうのを表現するツールだと思っているので、僕は服とかアクセサリーと同じような延長線上で、「タトゥー」っていうものを考えています。
でも、星のタトゥーのみだと見た目がシールっぽいかなって思って、「ここに梵字も入れたら格好いいかな?」って思って、梵字も入れました。
これは『FLOWERS INK TATTOO』って、中目黒にあったタトゥースタジオで入れてもらって。
同じタトゥースタジオで。左腕に唐獅子も入れてもらいました。
洋柄のタトゥーが好きだったnakiさんが、どうして和彫りをお好きに?
『FLOWERS INK TATTOO』で彫り師をされている彫十樹さんという方が、和彫りのお得意な方で。
彫十樹さんの腕に入っている和彫りや、彫られてきた作品を見て「和彫りって格好いいなぁ。」って思ったんですよね。
前までは海外アーティストさんが入れているような洋柄のタトゥーが好きだったんですが、そこで和彫りの魅力に気付いたというか。
そこから和彫りのモチーフをオーダーするようになりました。
なるほど、ありがとうございます。
次に吉祥寺の『Genie TATTOO』で牡丹を入れてもらいました。
左腕で彫ってもらってた唐獅子に合わせて「唐獅子牡丹」という感じですね、「唐獅子といえば…牡丹でしょ」っていう、あんまり深い意味はないです。
離れた部位のタトゥーで一貫性のあるデザインを表現されててオシャレですね。
ありがとうございます。
で、最初に青い牡丹を入れて、もう一個欲しかったので紫の牡丹を入れてもらったら、「隙間に何か欲しいな…。」って思って波を追加してもらいました。
ありがとうございます。
nakiさんは他にも、頭皮にタトゥーを入れられているんですよね?
そうなんですよ。
24,5歳くらいから髪が薄くなってきて、薄毛隠しとして。誤魔化しでいれちゃおうって思って。
タトゥーだ。って気付かれないものなんですか?
今まで一度も気づかれたことないですね。
海外とかだったら「あ、やってる。」って街で結構見るんですけどね。日本ではまだ見たことないです。
なので、もし薄毛とか困ってる人がいれば、こういう選択肢もあるんじゃないかなって思います。
ではタトゥーと生活のことをお聞きしたいのですが、「タトゥーが入っていて良かったな。」ということはありますか?
初めて会う人とかに「いいね」「綺麗だね」って言ってもらえたり、「僕=タトゥー」として覚えてもらったり。
自分のアピールポイントというか、印象を残す上ではいい方向に働いてるのかなっていうのはありますね。
では逆に、マイナスに働いたことは?
温泉とか、銭湯とか行きたいなっていうのはありますけど…まぁそこぐらいですかね。
仕事はどうされていますか?
転職とかする時にタトゥーのこと伝えたら落とされることは多いですね。
なので、あまり面接の時には言わないようにしてます(笑)
で、ちゃんと仕事で頑張って、結果を出してからタトゥーが入っていることを伝えると、そこまで言われないというか。
「隠せばいいよ」って言ってくれますね。
それも一つの手段ですよね。
では、タトゥーを入れようか迷っている方へ一言頂けますか?
日本でタトゥーを入れるとしたら、やっぱりそれなりの覚悟は持って欲しいかなって思いますね。
確かに刺青・タトゥーをいれると色々大変なことはありますけども、それを負ってでも「どうしても入れたい!」っていう気持ちがあるなら入れれば良いですし。
入れたら入れたで、上手く生きていけるように自分で日々生きる手段を考えて、タトゥーに沿った生き方をしないとなって思いますね。
最後に、今後はどのような活動をされていく予定ですか?
ここ最近は「自分の特徴や価値をより最大化できる場」を模索していて、その一つとして音楽活動を始めました。
なので今年は音楽活動にも力をいれつつ、音楽以外の事にも色々チャレンジして、人が喜んでくれるコンテンツを発信できたらな思っています。
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