2018.11.8 / YOUR TATTOO 【YOUR TATTOO】TAIKIさん(30)アーティスト−Vol.4

街中で、服屋さんで、バーや居酒屋、ライブハウスで。
様々なシーンでタトゥーを目にすることが、増えてきたように感じられます。

タトゥーは一生消えないものとして認知されていますが、その1つ1つに持ち主の確固たる想いが込められています。
もし話しかけられるのであれば、そのタトゥーにはどんな想いが込められているのか、またどんな人柄で、どんなお仕事をしているのか聞いてみたいものですよね。

「YOUR TATTOO」は、タトゥーの持ち主の人柄や人生を、「タトゥーを通して知ってみる」。
そんなDOTTの連載企画です。


宜しくお願いします。
では、まずお名前と、ご年齢をお聞かせ頂けますか?
TAIKIという名前で活動をしています。
年齢は30歳で、昭和最後の人間ですね(笑)

いいですね(笑)
ご出身はどちらでしょうか?
出身は大阪市です。

ではご職業は…?
彫師です。ただ、訴訟起こしている期間は彫っては無いので…。
その間は絵の仕事とかしていましたね。

ありがとうございます。


では、タトゥーについてお聞かせ下さい。
まずファーストタトゥーはいつ頃、どちらを入れられましたか?

Hori Benny氏の作品より:リンク

ファーストタトゥーは左の上腕部に入れたもので、これですね。

当時「CHOP STICK TATTOO」というスタジオで活動をされていた、BENさんに彫ってもらいました。
今はHori Bennyというお名前で、ヲタトゥーっていう、アニメのタトゥーとかを彫ったりされている方ですね。

あ!存じています。
これは19歳のときだったので、もう10年以上前ですかね。

へえ〜!綺麗に色も残っていますね。
そもそもタトゥーを入れようと思ったきっかけは?
まず、タトゥーに出会ったのが17歳で。
昔大阪のThree Tides Tattooというスタジオが、アパレルのイベントとかも開催していて、服を見に行こうとイベントに行った際に彫師とタトゥーイングを目の当たりにして。

で、そのときに、「タトゥー入れたい」ではなくて、「彫りたい!」って思ってしまって(笑)

次の日、Three Tides Tattooに行って、彫師になるためのアドバイスを貰った時、「彫師になるには、まずはタトゥーを入れるところから始めないと。」って言われて。

どんなものかを知るという意味で、タトゥーを入れたのがきっかけです。

なるほど、ありがとうございます。
では、このウサギのデザインはお任せですか?
これがまた、自分で描いたもので(笑)

ええ!すごい!彫師見習いの時ですよね。
そうですね、これは自分で描いた作品をBENさんにお渡しして、アレンジしたを彫ってもらったんです。
構図自体は僕が描いたもので、ボング持ったウサギが、マリファナでブリンブリンになってるっていう(笑)

すごいデザインですね(笑)
じゃ、初めてのタトゥーは感動ものですよね。
はい、まさに。
お渡しした絵も、プロの方の手にかかればこうも変わるんだ〜と感じましたね。

なるほど!他のタトゥーについても伺っていいですか?

右腕はKOWHEY氏/左腕の赤子はNAOKI氏

はい、あとは寝屋川のMusashiさん、TNSのNAOKIさん、Blance TattooのKOWHEYさんに―。

ちょちょ!良ければお一つずつ…(笑)
ファーストタトゥーの次はどちらにですか?

MUSASHI氏の作品より:リンク

ファーストタトゥーの次はこの鳥で、Musashiさんに彫ってもらいました。
これも実は自分でデザインした奴なんですけど、特にアレンジとかはなく、そのままです。

へえ〜!この時から、タトゥーの絵として完成していたんですね。
はい。あとは20歳のときから、宮崎のBalance TattooのKOWHEYさんに入れてもらってから、どんどん入れてもらってって感じですね。

KOWHEYさん!自分も大好きなアーティストさんの一人です。

KOWHEY氏の作品より:リンク

20歳で初めて、KOWHEYさんにこのドクロを。
「この隙間にお任せのタトゥー」ってオーダーで彫ってもらいました。

へ〜!色使い、当時からかっこいいんですね!
で、どんどん隙間を埋めていってもらったような感じですかね?

KOWHEY氏の作品より:リンク

はい。左腕はこのハートのクイーンとか隙間に入れてもらったのはほぼKOWHEYさんですね。

やっぱり、フルスリーブってカッコイイですよね。

ナックル氏の作品より:リンク

ありがとうございます。
肘は沖縄のシンクロニシティの、ナックルさんという方なんですが、隙間はほぼKOWHEYさんで。

隙間を埋めたりっていうのもKOWHEYさんとっても上手くって。
こんな技法があるんだ〜って、勉強をしていました。

KOWHEY氏の作品より:リンク

このレタリングのタトゥーもそう、「Balance Tattoo Design」の頭文字で、ほとんどKOWHEYさんにお願いしたので「この腕が終わりました」って意味合いでサインを頂きました。

そうなんですね!
右腕のトラディショナルタトゥーもKOWHEYさんが?

KOWHEY氏の作品より:リンク

はい、この宇宙船のタトゥーも、この汽車のタトゥーも、ほとんどそうです。

シェイディングとか色使いがトラディショナルっぽく、めちゃくちゃ格好いいですね!

KOWHEY氏の作品より:リンク

そう、このシェイディングの粗さを残した感じというか。綺麗ですよね。

ありがとうございます。
ちなみに、身体にあるタトゥーで一番のお気に入りとかはありますか?

TNS NAOKI氏の作品より:リンク

全部めっちゃ気に入っているんですけど、一番はこれですかね。

こちらの、赤ちゃんのタトゥーですか?

はい、彫師を目指してるって話をしたときに、TNSのNAOKIさんが彫ってくれて。
「これから彫師としてやろう!」って想いに見立てて、悪可愛い感じの赤ちゃんをオーダーしたんですね。

ほうほう。

そうしたら、NAOKIさんが自分が好きな花と、タトゥーマシンも取り入れてくれて。
ずっとNAOKIさんに入れて欲しかったのもあるんですが、ホント念願の!って感じで、すごい気に入っています。
これは大体、今から10年くらい前です。

ありがとうございます!
そんな感じで彫りながら、タトゥーの勉強をされて、彫師になられたというわけですね。
そうですね、色んな彫師さんと出会う中で彫師になりたいって思いも強くなって。
弟子入りはしていないんですが、TNSに通って勉強させてもらったり、色んな所で彫って貰って、その感覚で自分の身体で練習して。その繰り返しでした。

じゃあタトゥー自体は、見習い時代からの勉強でって意味合いが強かったりしますか?
それはあるかもしれません。

なるほど。逆に思い入れが強いタトゥーとかってありますか?

Chris Garver氏の作品より:リンク

一番最近のこのタトゥーがそうかもですね。
Chris Garverって、ニューヨークの有名なアーティストの方です。

そうなんですか!どんな意味があるのですか?
丁度裁判している中で、自分の祖父が亡くなってしまって。
祖父の身代わりというか御守のような感じで、祖父の干支を。
また地元が沖縄なので、ハイビスカスも一緒に入れてもらいました。

ナックル氏の作品より:リンク

あとは、このレタリングとかですかね。

このレタリングはどういう意味…というか英語じゃないですよね?
はい、ハワイ語ですね。

ハ、ハワイ語ですか?
一つは「OHANA」っていう、家族って意味です。

へえ〜!ではこちらは?

KOWHEY氏の作品より:リンク

「輝き」って意味で、僕の名前の「太輝」からとっています。
輝きはハワイ語で「LINO」っていうので。

どうして英語ではないんですか?
英語だと他の人に読まれちゃうじゃないですか。「FAMILY」とか。
なんで一応ハワイ語にしてます。

なるほど!ありがとうございます。


では、今に至るまでの経緯とかも一緒に伺えたらなと思うんですが、今まではどのような活動をされてきたんですか?
彫師として弟子入りとかはしていないんで、彫って貰いつつ彫る勉強をして。
あとは絵をひたすら描いて描いて、って感じですね。

こんな風に、タトゥーの絵を靴にめちゃめちゃ描いていて。

おしゃれ!めっちゃカッコイイですね!

10年くらい前にやり始めたんですよ、靴にペイントするっていうの。
今では結構見るんですけど、当時はなかなかそんな人っていなくて。これでいっぱい色んな絵を描いたり、凄いいっぱいオーダーが来て、毎日絵を描いていました。

今はほぼやらなくなったんですけど、もう何足やったか分からないですね。
あとはバッグとかにも描いていました。

これですか?めちゃくちゃ可愛い!(笑)

ありがとうございます(笑)
TIMBUK2っていうんですけど、このサンフランシスコのメーカーも噛んだりしていて、色々描かせてもらいましたね…。

こんなにインク乗るものなんですね〜!
簡単ではないんですけどね(笑)
めちゃくちゃ描きましたね。当時ギャラリーとかもやってましたね〜。
会場内でライブペインティングしたり、とにかく絵(笑)

では、TAIKIさんは今まで「絵」で生計を立てていた感の方が強いんですか?

そうかもしれないです。
今はほとんどタトゥーですが、当時タトゥーアーティストって名乗りながらでも、最初は彫る仕事も少なかったりしたので。

もう、どこにでも描けますね。
ガラスとかレザーにも描いたり、お店の壁とかにも(笑)

少し感じたことなんですが、TAIKIさんは彫師として「絵を副業」にというより、
アーティストとしての活動の一環に、タトゥーだったり絵だったり。

画材が変わるだけというか、紙に描くのか肌に描くのかって感じですか?

あ〜、僕の場合は自分を創ったものは、絵描きの方かもしれないですね。

タトゥーが摘発受けちゃって、タトゥーの活動が出来なくなってしまったこともあるんですが、絵をやってたので、すぐに切り替えれたってのはありますし、本当に捨てずにやってて間違いではなかったんだなって思いました。

確かに、そうですよね。


では最後に、今後タトゥーを入れたい人へ向けてご意見を頂けますか?
個人的な意見ですが、タトゥーを入れる前も大事ですが、入れた後も大事なのかなと思っています。

入れる前だと、公衆浴場の立ち入りであったり、リスクが伴うのがわかるじゃないですか。
リスクを承知の上で、やっぱり後悔したりっていうのは、少し安易なのかな、と。

しっかり考えてから、タトゥーを入れるべきということですよね。
では、入れた後というのは?
はい。それでも入れたのであれば、自分もそれに沿った生き方をしないから後悔をするのかなって。
タトゥーを入れる前に考えることも大事なんですが、特に入れた後を大事にして、「どのように自分が過ごしていくのか」というのも重要かと思います。

入れたからには、周りからどうだとかは言われないような生き方をすればいいし、誠実に生きている限りは偏見とかでは見られにくいし。

タトゥーを入れてから10年20年経っても、「入れてよかったな」って思えるように、自身がタトゥーに寄り添って生きていくことも大切なのかな、と思っています。

※「YOUR TATTOO」では、インタビューを受けて頂ける方を募集しています。
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