タトゥーがファッションとして、カジュアルに世間に親しまれている昨今では、一度いれてしまったタトゥーに後悔している人も少なくはない。
「これよりこんなタトゥーを入れればよかったかな?」なんていうのは、タトゥー好きの間でも実はよくある話だったりする。
しかしタトゥーが好きな人間にとって除去なんてのはもってのほかだ。
そんな時によぎるのが「カバーアップタトゥー」。
好きなタトゥーで塗り替えるものである。
今回ご紹介するのは、海外で流行っている最新のカバーアップである「ブラストオーバータトゥー」について。
もし今後カバーアップを検討している方は、是非参考にして欲しい。
ConTTents
カバーアップタトゥー
カバーアップタトゥーとは?
通常カバーアップタトゥーとは、既存のタトゥーの上から新しいタトゥーを入れ、「デザインを塗り替えたタトゥー」の事をさす。
全く違うデザインとして生まれ変わるものや、既存のタトゥーと同じデザインや意味合いで、より美しくしたものが多い。
ちなみにカバーアップタトゥーには、既存のタトゥーに”追加”でデザインを足したりというのも含まれるので、広義に用いられることが多い。
代表的なものはこのようなものだろうか。
ブラストオーバータトゥー
ブラストオーバータトゥーとは
先述したカバーアップタトゥーは、「より気に入るタトゥーで塗り替える」ことを意図するものが大半を占めている。
対してブラストオーバータトゥーの性質は少し違い、「既存のタトゥーを用いて、更に新しいタトゥーを創り上げる」ことにその意味を持つ。
よって、そういう意味合いでは、”ブラストオーバータトゥーがカバーアップにあたるのか”というのは、少々議論が必要な部分ではあるが、今回はそのように定義して話を進めていく。
デザイン
百聞は一見に如かず、まずはそのブラストオーバータトゥーのデザインを実際に見て頂こう。
デザインさながら、持ち主のタトゥーに対しての愛着が感じられるようなものも多く、見ていて非常に楽しい。
海外で流行っている!?
日本ではあまり見ないタトゥーのスタイルではあるが、海外ではブラストオーバータトゥーが当然のように行われている。
日本で流行っていない理由はいくつか理由はあるが、その背景として一番大きいのはデザインの特性が絡んでいることだろう。
よくある例としては、カラータトゥーの上から枠のみのブラックタトゥー。中でもアメリカントラディショナルの上からブラックトラディショナルが群を抜いて多いのではないだろうか。
日本ではそもそもこのトラディショナルタトゥーが流行っていないため、あまり存在しないのではないだろうか。
総身彫りの和柄にデザインを重ねてしまう、というのはあまり聞いたことがない。
アメリカントラディショナルとは?アメリカの伝統タトゥーデザイン
今回は「オールドスクールタトゥー」のデザインやその意味、有名アーティストをご紹介する。また記事の下部には、国内のオススメアーティストの情報も載せておくので、是非ご参考にして欲しい。
メリット
既に入れたタトゥーが飽きてしまっても、それを活かしながら新しいものを作るという点では最大のメリットと言えるだろう。元のタトゥーが消えてなくなるわけではないので、愛着も残したままでいれる。
そしてブラストオーバータトゥーは、オリジナリティ溢れる作品が作れることも大きなメリットの一つ。
流石に下地の色合いと上地のデザインが他のタトゥーと被るなんてことは、そうないだろう。
そういった意味では、”真に世界に一つのタトゥー”が手に入るといっても過言ではない。
デメリット
ブラストオーバータトゥーは、カラーの上に黒を重ねることが多い。その特性上、黒のタトゥーに対してはデザインの可能性は多少狭まってしまう。
ちなみにこれは、通常のカバーアップでも同様に言えることであり、黒の上からカラーは可能ではあるが色が残ってしまうことも多い。
既に大きなブラックタトゥーを入れてしまっている上から、繊細な色使いのデザインを重ねるのは難しい場合もある、ということだ。
おすすめアーティスト
ここでは普段トラディショナルタトゥーやトライバルを専門とするアーティストで、特にブラストオーバータトゥーが上手いアーティストを厳選してご紹介する。
普段の作品もさながらだが、ブラストオーバータトゥーで本領を発揮するようなアーティストも少なくはない。
Hanumantra
Hanumantraはアメリカで活動をするトライバルタトゥーあーティストである。
彼の描くトライバルは、通常でも迫力のあるデザインなのは勿論なのだが、下地にカラータトゥーが彫られていると更に芸術性を増す。
Luciano calderon
Luciano calderonは元々はブラックトラディショナルを得意とするタトゥーアーティストだったが、最近ではアウトラインを誇張した独自のスタイルの作品が目立つ。
彼のブラックワークはコミカルで、且つアンダーグラウンドを彷彿とさせる悪魔じみた作品が多いのが特徴だ。
そして通常無い”塗り”の部分がカラフルな下地の際には、作品の猟奇性に激しさが増すのである。
まとめ
いかがだっただろうか。
今回はカバーアップの中でも、下地を活かすタトゥー、ブラストオーバータトゥーをご紹介した。
もしあなたが、カバーアップでデザインを作り替えてしまったりする予定なのであれば、一度いれたタトゥーを活かしてあげる方向で、ブラストオーバータトゥーを入れるのも愛着が沸いていいのではないだろうか。
では、良いタトゥーライフを!