2018.7.10 / Tattoo SiM-”Mah(Vo)の全身タトゥー18選”|デザインや意味・スタジオは?

日本のロック・ラウドシーンを牽引するレゲエパンクバンド”SiM”。
重厚なサウンドとリズミカルな裏打ちのリフ、キャッチーなメロディーは若者を中心に大人気です。

フロントマンであるボーカルのMAHは、ダークな外観・アツいハートを兼ね備えた二枚目ですが、可愛い反面も持つことから女性のファンも多くいます。
今回はそんな、ボーカルのMAHのタトゥーにフォーカスし、それぞれのデザイン・意味は勿論、どのスタジオ・アーティストに彫ってもらったのかもご紹介!

MAHとは

経歴

出典:トレタメ

MAH(本名:谷口学)は神奈川県生まれ、年齢31歳(2018年7月現在)。
奇抜な髪型にアイメイク、ポロシャツにネクタイ、そして両腕にびっしり詰められたタトゥーの数々。
アングラ感漂うその外観から、SiMのメンバーの中でも際立って若者から人気があります。

アグレッシブなグロウル・シャウトで観客を沸かせながらも、哀愁ただようラガサウンドまで器用にこなす非常に多彩なボーカルだと言えます。

レゲエパンクバンド・SiM

そんな彼がフロントマンを務めるバンド、SiMは2004年に湘南で結成し、数回のメンバー編成を経て今に至りますが、当時のオリジナルメンバーはMAH一人です。

SiMの名前の由来は、「Silence iz Mine.(静寂を我が物に)」。
ジャンルとしてはラガコアやレゲエパンク、ラウド等に属される、国内で活躍する有名なバンドの中では希有の存在です。

2011年にリリースされた2ndアルバム「SEEDS OF HOPE」の収録曲、「KILLING ME」が爆発的なヒットを成し、瞬く間にラウドシーンにその名を轟かせました。

Mahのタトゥー

今回はDOTTでご紹介したいのは、MAHの全身に彫られたタトゥーの数々。
海外のエモやメタルのバンドマンに見られるような、両腕のフルスリーブが印象的です。
タトゥースタイルとしては、ネオトラディショナルやアブストラクト、リアリスティックがちらほら見受けられますが、一つ一つ意味やデザインを見てみましょう。


MAH氏は画像や楽曲の転載を嫌うお方でも知られています。
画像は全て出典欄にリンクを記載した引用としておりますので、ご理解の程お願い申し上げます。

コウモリのブラックタトゥー

今やMAHのトレードマークとも呼べる首に彫られたコウモリは、彼のファーストタトゥーであることでも知られています。

18歳のバンド結成以来、「25歳までに音楽で結果を残せなければ死のう」と決めていたと語るMAHですが、ファーストタトゥーについては下記のように語っています。

TATTOOというものを一生背負う覚悟として、どうやっても隠せない首というところに大好きなコウモリをファーストタトゥーとして入れました。

背中

同様のデザインで、背中にもコウモリが彫っていることが確認出来ます。
コウモリは一般的に「破壊」「嫉妬」などを象徴すると言われていますが、逆に中国では「幸福」「長寿」「繁栄」のシンボルだともされているそうです。

左腕

次に、左腕のフルスリーブです。
MAHの左腕のフルスリーブは全て、東京・世田谷区の「Detroit Diesel Tattoo Works」のEn氏が担当されたそうです。

En氏はトラッド系を得意とするタトゥーアーティストで、画力やタトゥーイングは国内屈指の腕前を誇ります。

話が逸れましたが、左腕のフルスリーブはMAHが「サキュバスと戦争がモチーフを、コラージュスタイルに」というざっくりしたオーダーのもと完成した作品だそうです。
モチーフや色合いのバランスも素晴らしく、モダンで非常にかっこいい作品です。

サキュバス

サキュバスは古代ローマ神話、またキリスト教に出てくる悪魔の一つで、またの名を”淫魔”と呼びます。
寝込みの男性を襲い、誘惑して精液を奪い去るという、何ともエロ怖い悪魔です…。

また、「SUCCUBUS」は「SEEDS OF HOPE」の収録曲でもあり、MAHはこの曲がアルバム内でも1,2を争うほど好きだとブログで公言しています。

デザインとしては、En氏の得意とするネオトラディショナルがメインになっていますが、黒と赤を基調としたよりクールなものに仕上がっています。

戦闘機

その下に見えるのは3機の飛来した戦闘機。
リアリスティックをメインとし、遠近感の暈しや白のハイライトで、躍動感を絶妙に表現した作品です。

兵士と猫

隣にはブラックワークの兵士と猫が描かれています。
MAHの大好きな世界的グラフィティアーティスト”Banksy”のデザインを彷彿させるタッチで、戦時中に垣間見る瞬間を切り取ったような作品です。

猫耳のガスマスク

その左側には、猫耳の生えたガスマスクが見えます。
こちらもリアリスティック・ブラックアンドグレイで緻密に描画されています。
猫好きなMAHの好みをバッチリ抑えた作品ですね。

レタリング

黒と赤を基調とし、レタリングが3箇所程入っています。
まずは、サキュバスの上に「Succubus」。

また、「AS PART OF THE PUNiSHMENT YOU’LL NEVER KNOW ABOUT ME iN A MiLLiON YEARS」 のレタリング。
ネイティブではないので説明は出来ないですが、「罰として、貴方は何百万年かかっても私について知ることはないよ」的な直訳になると思います。
※詳しい方、ご指摘下さい!

サキュバスの隣には赤背景にゴシック体でくり抜きの「CREATED」。
これは先程ご紹介したBanksyもストリートアートでしばしば行う表現の一つです。

肘の銃痕

肘には、戦争を意識させる銃痕のようなデザインでブラックワークが入っています。
左腕にも肘に似たデザインが入っており、左右バランスの取れた作品です。

赤い背景

上部には朱色や濃い赤で塗り、下部には赤色のアブストラクトが入っています。
特に赤のアブストラクトは、多数のモチーフをばっちり締め、戦争の惨劇を思わせるようなデザインです。

右腕

右腕にはカラータトゥーがいくつか点在していますが、これらの意味やデザインについては6年ほど前にご本人が解説を行っていましたので、合わせてご紹介します。

上腕・マリア(蜘蛛の糸)

出典:Twitter

上腕にはマリアのカラーワーク。
これは芥川龍之介作「蜘蛛の糸」を西洋風にアレンジしたものだと公言しています。
「蜘蛛の糸」内の、お釈迦様が罪人を地獄から救おうと蜘蛛の糸を差し伸ばす1シーンを再現しているようです。

初期SiMの歌詞では人間をネズミと言い換えて唄っていました。マリアが笑っているのは、結局全て神様の悪ふざけだったという意味。
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下腕内側・コウモリと少女

出典:Twitter

下腕内側には、コウモリと少女のタトゥー。
こちらも大好きなBanksy風のデザインに仕上げられています。

少女の絵本からコウモリが飛び出して来るイメージを、大好きなグラフィティアーティストBanksy風に。
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下腕・セイレーン

出典:Twitter

肘の下にはセイレーンのカラーワーク。
セイレーンがはギリシャ神話に出てくる怪物だとされています。

込められた意味については下記のように語っていますが、MAHのバラードには他のアーティストにはない情緒が溢めらていますよね。

歌声で船乗りなどを魅了し海に沈めて殺してしまうという、神話に出て来る生物。そんな歌を唄えるように。
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左手首・ぐるぐる

これはアメリカのロックバンドIncubusの、ボーカル、”ブランドン・ボイド”の手首のタトゥーをオマージュしたと語っています。
余談ですが、Succubusが女性の悪魔であることに対しIncubusは男性と、対になる存在です。

Incubusのブランドンの手首に入ってるタトゥーがかっこよすぎたので当時ハマっていた大神風のタッチで彫ってもらったもの。
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肘・蜘蛛の巣

出典:Twitter

肘に放射線状に入ったタトゥーは、パンクスの象徴である蜘蛛の巣のタトゥーを銃痕のようにアレンジしたデザインとのことです。
上部に見える蜘蛛は、先程ご紹介した蜘蛛の糸とつながっており、ストーリー性とオリジナリティに富んだ作品であることが分かります。

肘下・ブラストオーバー

また、右腕の肘下にはブラックワークが2つ、ブラストオーバーで入っています。
作品はEn氏のものでトラッドを主体としたとても可愛い作品となっているのですが、Instagramで強く転載禁止とあったので、念のためこちらでは添付致しません。

気になる方は是非、ご自身で御覧ください!
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ブラストオーバーが気になる方は、是非こちらの記事をお読み下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
SiMの楽曲は個人的にも大好きで、学生時代にバンドで楽曲をコピーしたのを思い出しながら執筆しました。

MAHのタトゥーはデザイン性がとても高く、腕にタトゥーを入れようと思っているのであれば是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
腕のタトゥーについては記事でもご紹介しているので、気になる方は読んでみて下さい。

では、良いタトゥーライフを!

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