2018年の7月、18歳以上のタトゥーの入っていない方を対象に募集をかけた「ファーストタトゥーのプレゼント企画」。
ご協力頂いたTATTOO STUDIO Ray’sにて、彼のファーストタトゥーの様子を追っていった。
まだタトゥーの入っていなく、これから入れようと思っている方は、施述前の気持ちや痛みの感想を参考に。
既にタトゥーの入っているファンの方は、「自分もかつてはこんな気持ちだったなぁ」と、かつての記憶を思い返しながら読んで頂ければ幸いだ。
はじめに
またご協力頂いた「TATTOO STUDIO Ray’s」さんのHPはこちらです。
日本最高峰のスタジオ設備の中で、熟練された技術を持った彫師さんからタトゥーを彫っていただける、とっても素敵なタトゥースタジオです。
今回応募に外れてしまった方も、お金を払ってでも施述をお願いする価値のあるスタジオなので、機会があれば是非ご連絡してみて下さい。
初めてのタトゥー
どうして応募を決め、自分もタトゥーを入れようと思ったんですか?
「当たんないだろうって感じで応募したので、びっくりしました。でも、元々タトゥーを入れたいとは思っていました。」
そう語る、彼の名前は魁星さん。北海道に住む19歳のフリーター。
アルバイトとしてキャッチを行なっている、いわば「夜の仕事」を生業とする青年だ。
タトゥーに込める思い
漠然とした不安や緊張感を抱いた様子の中、タトゥーのカウンセリングは始まった。
どうしてこのデザインに?
「BIG BANGってアーティストが好きで。その中のG-Dragonって人が首に翼のタトゥーを入れてて、かっこいいなって興味を持ったのが最初ですね。
でも首とか見えるところはアレだなって思ってるんですけど、見えすぎないところも嫌だなって。
見せれるし、隠せるしで腕にしました。」
Kはどんなフォントにする?唐草はどんな感じで?と、デザインのカウンセリングは順調に進んでいく。
今の気持ちは、どうでしょう。
楽しみか怖さか、どちらの方が大きいですか?
「緊張してます。普通に怖いの方が強いですよ(笑)」
そうしてステンシル(転写)も終え、いざタトゥーイングへ。
初めてのタトゥーの痛み
タトゥーの痛みは思ってたのと違いますか?
「いや、イケるんですけど、普通に痛い…(笑)
思ってたより痛くないですけど、辛いっすね。」
どんな痛みに近いですか?
「味わったことないですけど、シャーペンでガリッとされるのに近いですね。」
少しでも不安の和らぐようにと、和気藹々とした談笑の中、ダニエル氏は休めることなく順調にタトゥーイングをこなしていく。
タトゥーの完成
そうして彫り終えた、彼のファーストタトゥーがこちら。
技量によってはシンプルで平坦になりがちなモチーフだが、ダニエル氏の※ハイライトと影の付け方、綺麗なシェイディングにより、立体的でよりリアルなデザインとして完成した。
※ハイライト=主にブラックアンドグレイに用いられる技法の一つ。ホワイトのインクを一部で入れることにより、モチーフに輝きと生き生きとした表情を与える
感想を聞かせていただけますか?
「自分はめっちゃ満足です。本当に。」
最初は痛みに対する不安や、漠然とした恐怖があったと思いますが、実際はどうでしたか?
「彫師のダニエルさんも一見イカついし、怖い人なのかなって思ってたんですけど、実際は優しいし話しやすくて。
痛さも思ってたより、全然痛くなかったです。」
最後に、全体を通した感想を聞いてもいいですか?
「普通に、自分はめっちゃ満足で。
痛みも大丈夫でしたし、これから少しずつ増やしていきたいです。
あと、綺麗にしてもらえたので、これからはお金を払ってでも来たいなって思いました。
今回はありがとうございました。」
まとめ
今回は、19歳の青年、魁星さんのファーストタトゥーとその想いを追って記事にした。
恐怖や不安、緊張感から強張っていた彼も、彫師・ダニエル氏の軽快なトークや「タトゥーを知る」ことにより次第に解れていき、最後には満面の笑みで店を出て行ったのが印象的だ。
かくいう筆者も幾つものタトゥーを入れてきたが、これを通して忘れかけていた「タトゥーの良さ」を再認識できた、素敵な一日であった。
ご存知の通り、タトゥーの世界への扉は重い。
日本独自の社会的な不安や、痛みなど、様々な不安が貴方に取り巻いていることだろう。
本記事をご覧頂くことで、たとえ僅かでも、重い扉を開けない貴方の力になれれば幸いだ。
では、良いタトゥーライフを!
タトゥーを入れたい!ファーストタトゥーの入れ方について
タトゥーをいれたい!というあなたのために、ファーストタトゥーの入れ方、スタジオ・彫師の決め方を徹底解説。 あなたの背中が押せれば幸いです。