涙のリアリスティックタトゥー
2019.3.4 / Info

タトゥー・刺青の失敗集|失敗から学ぶ、後悔しないタトゥー

昨今、タトゥー・刺青はファッションとしても気軽に楽しまれるようになってきた。
都会なんかでは、多くの若者が見える場所にタトゥーを入れているところを見かけたことがあるだろう。

「タトゥーでも入れようかな」と、軽い気持ちでタトゥーを入れる方も一定数おり、中には「このタトゥー、こうしたらよかったなぁ」と、タトゥーの失敗を囁く声も訊いたことがある。

今回はそんなタトゥーの失敗について、少し面白おかしい失敗例や、決して侮ってはいけない衛生面での失敗例を踏まえ、失敗しないタトゥーについて一緒に学んでみよう。
既に自身のタトゥーについて「ちょっとなぁ…」と思っている方も是非参考にして頂きたい。

タトゥーの失敗

「タトゥーの失敗」といっても一括りにはできず、デザイン的に失敗してしまったもの、衛生的な失敗、そもそもタトゥーとして入れてしまったことが失敗に繋がった例など、様々である。

各セクションごとに対策も記載しておくので、合わせてご覧頂ければと思う。

個人的には、本人が満足しているタトゥーを勝手に評価するのはナンセンスかと思いますが、この記事では分かりやすく「失敗」という言葉を用いています。
上手・下手の基準については、海外の「酷いタトゥー◯選」等の記事からの引用であるため、当サイトでの判断基準ではありません。
ご理解の程お願い申し上げます。

彫師が下手で失敗したタトゥー

「タトゥー 失敗」と検索すると、最もヒットするのがこの下手な彫師に頼んでしまった例。
オーダーとは全く異なる、凄惨なタトゥーを彫られてしまった例も多いようだ。

これを真剣に彫ったと思うと、「それはどうなのか…」と思わざるを得ないクオリティだが、ステンシル(転写)を行なっていないあたりから見て、おそらく素人がマシンを手にして彫ってみた…というパターンなのだろう。

対策|上手な彫り師を探す

彫り師やタトゥーアーティスト、スタジオを探す上でのポイントはいくつもあるが、あまりオススメできないのは下記の3つ。

  • 安いから
  • 近いから
  • 知り合いの紹介だから

周りの失敗した意見や、満足していない方の意見を聞いてみても大概いずれかであることが多い。
タトゥースタジオや、彫り師・タトゥーアーティストの選び方については、下記で詳しく説明を行なっているため参考にして頂きたい。

字を間違ってしまったタトゥー

いくら上手な彫り師とはいえ、言語の専門家ではないためか、間違った英文・漢字などをタトゥーにしてしまう少なくない。
見た目がオシャレであれば、それでいいのかも知れないが、決心を込めたレタリングタトゥーを間違えてしまうのは少し残念だ。

上記画像はBon Joviを間違えてしまった例。
誤字タトゥーとして有名な作品ではあるが、これが洒落の効いた作品なのかどうかは不明だ。

漢字を間違えたタトゥー

こちらは恐らくだが自由を意味する「FREE」を翻訳にかけた結果、無料という言葉になってしまったのだろう。

こちらはキリスト信仰や、神の祝福を意味する「Bleesed」だが、そのまま翻訳にかけると動詞の受動態で翻訳されてしまうため、「祝福された」と、少し「ん?」となってしまう言葉に。

英語(英文)を間違えたタトゥー

こちらのタトゥー、そのまま訳していただくと意味も「ちょっと…」となるのだが、探していただくと脱字が彫られている。

「Scool」という単語は無く、正しくは「School」であるが、恐らく先に書いた「Cool」引っ張られてしまったのだろう…。

対策|ネイティブに尋ねてみる

勿論、タトゥーアーティストの方へ「こんな意味の英文を…」と聞いてみるのもいいが、果たしてその方は英語をきちんと話せる方なのだろうか。
決して翻訳アプリなどを用いたものはタトゥーにせず、しっかりその言語を第一言語とする方に尋ねてみるのがいいだろう。

そして知り合いの外国生まれの方が「漢字をタトゥーとして入れたくて…」と言っていれば、親身にサポートしてあげて欲しい。

恋人とのタトゥーも破局すると…

タトゥーは一生消えないアートだ。
ただ、恋人と一生を共にすることを誓っとて、一生側に寄り添っているとは限らない。

そのとき愛していた恋人の名前を刻んでしまうも、破局。
片割れのタトゥーが一生肌に残ってしまうケースもあるだろう。
※筆者の知り合いでも数人いる。

恋人同士のペアタトゥー

恋人の名前をタトゥーに

対策|よく考える

あまり大きくは言えないが、恋人の名前などは本当によく考えた方がいいだろう。
考えたくはないだろうが、タトゥーの場合は最悪のケースも視野に入れ、もし破局した場合でも可愛く残るタトゥーを入れるのが吉。

単体でも可愛いようなペアタトゥーの参考デザインについては、下記を参考にして頂きたい。

タトゥーの色飛び・色ボケ

タトゥーには絶対に付き纏うリスクである、色飛びや色ボケ。
これは単に彫り師の技量の問題だけではなく、ケアの問題など要因は様々である。

色飛びしたタトゥーの例

色ボケしたタトゥーの例

対策|タトゥーのアフターケアに励む

おおよその色飛びはタトゥーのアフターケアを励むことでで予防出来る。
ただ、関節部に入れたタトゥーは色飛びしやすいし、色ボケはタトゥーイングに依存してしまうため、彫られる側としてはどうしようもないケースが多い。

こればかりは割り切って、タトゥーを手直しする「突き直し」をアーティストへお願いしよう。
期間内は無料で突き直してくれるところが多いため、事前にしっかり確認しておくのがいいだろう。

衛生的なタトゥーの失敗

タトゥーによる合併症やアレルギーの発症も、一つの失敗だと言えるだろう。
※「失敗」と言ってしまうものもどうかと思ったが。

無論、如何なるものにも一定の疾病リスクは存在するものの、大半のリスクというのは自身が心掛けることによりある程度予防することも可能。

タトゥーによる合併症の発症

タトゥーによる合併症で代表的なものは、針の使い回しによる感染症の発症。
中には肝炎やエイズなど命に関わるものもあるため「失敗してしまった」では終わらせないよう、しっかり知識を身につける必要がある。

対策|衛生管理の徹底したスタジオを選ぶ

初めての彫り師選びでは、この要素はかなり重要だ。
衛生管理を徹底している旨の記載があるような、きちんとしたタトゥースタジオを選ぶことで、リスクは低減する。

インクによるアレルギーの発症

様々な種類のタトゥーインク

しかし、どれだけ衛生管理を徹底したとて、インクによるアレルギー反応は可能性をゼロにすることは出来ない。
症状としては痒みや腫れ、重篤な症状になると化膿し、ただれてしまうこともある。

対策|色・タトゥーの大きさを考慮する

こればかりは難しいが、最初はテストも兼ねて大きなものを避けたり、不安な方はアレルギー反応の出にくい色のインクを使用したタトゥーを彫ることを推奨する。
アレルギー反応が出やすいタトゥーインクは「赤」や「黄」だと言われている。

タトゥーで失敗したら?

衛生的な面で失敗をしてしまった方は、すぐさま病院に行って頂きたい。
ただ、デザイン面で失敗したということであれば、カバーアップやブラストオーバーなどで、綺麗になるケースも多い。

カバーアップ

カバーアップは古いデザインの上から新たにタトゥーを彫ることで、違うデザインのタトゥーに仕上げてしまうものを指す。
意外にも古いタトゥーは上からデザインを変えやすく、デザインで失敗してしまった場合はカバーしてしまうもの一つの手だろう。

ブラストオーバー

通常のカバーアップとは打って変わり、下地を活かして新しいタトゥーにする、ブラストオーバータトゥー。
失敗して後悔してしまっているものがカラーのタトゥーなどであれば、様々な可能性を持ってブラストすることが可能である。

まとめ

いかがだっただろうか。
上記のような失敗例や対策は、未然に防げるように彫り師の方がアドバイスしてくれる場合が大半であるため、一番のタトゥーの失敗の対策は「しっかりした彫師を選ぶこと」、これに尽きるだろう。

その他にも、タトゥーを一度入れると様々なリスクが付きまとうことが予想される。
心配な方はタトゥーのリスクについて下記にまとめているため、初めてタトゥーを入れる方には一読いただきたい。

では、良いタトゥーライフを!

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