2018.8.15 / Event 【日本初】タトゥー見学会@京都|施術の流れ〜マシン体験を取材

タトゥーを初めて入れる者にとって、衛生管理は大丈夫なのか、スタジオはどんなところなのか。
日本のタトゥー業界が不透明な故、挙げだすとキリが無いほどの不安があるだろう。

また、彫り師を志す者にとっても同様に、彫り師へのプロセスやマシンの扱い方など、いくら調べても出てこないようなことばかり懸念として挙げられる。

そんな不安を一挙解消する、タトゥーの見学会京都のTATTOO STUDIO Ray’sで開催され、DOTTではこの日本初の企画に足を運び取材した。

参加出来なかった方のために、見学会の内容や施術の流れを公開しているため、タトゥーを入れようかと気になっている方も是非最後まで読んでいただきたい。

TATTOO STUDIO Ray’s

まず最初に、今回この企画を行ったTATTOO STUDIO Ray’sはどのようなところなのか、簡単にご紹介しよう。

高技術・高衛生環境

TATTOO STUDIO Ray’sは、筆者が今まで見てきたスタジオの中でも、最高峰の衛生水準を満たしたタトゥースタジオだ。

フロントや施術スペースを拝見し、先ず最初に感動したことが徹底された衛生管理。
一言で表すなら、綺麗。とにかく綺麗で、清潔感に溢れている。

所謂アンダーグラウンドのタトゥースタイルとは対極にあり、皆が思うタトゥースタジオの概念を払拭する程の衛生環境を完備している。

無論その技術も素晴らしく、特にアーティスト・ダニエル氏のホワイトタトゥーは国内でも一級品。
顧客に寄り添う姿勢や、アーティストの持つ技量からしても、初めての方でも安心して彫って頂けるスタジオで間違い無いだろう。

詳細

スタジオ TATTOO STUDIO Ray’s
住所 京都市左京区岡崎徳成町27-15 1-3F
HP https://tattoo-rays.com/

タトゥー見学会

では、ここからはTATTOO STUDIO Ray’sが行ったタトゥー見学会について、実際の流れに沿ってご紹介を行おう。
高校生及び25歳以下のタトゥー未経験者を対象に計14名の参加者が集い、日本初のぶっとんだ企画は開催された。

挨拶〜衛生管理について

開始時刻と共に、アーティストであるダニエル氏が来場。
簡単な挨拶と共に、現タトゥー業界に対する想いやスタジオの理念、衛生面について語る。

「タトゥーに対する正確な知識を身につけ、その上でタトゥーの是非を判断して欲しい」。

参加者の中には、既にタトゥーを入れたいと考えている者、彫り師志望で親御さんと参加した方も見受けられ、皆真剣な眼差しで話を聞いていた。

タトゥー施術の流れを見学

続いて、タトゥー施術の見学が始まった。
ここでは実際のタトゥーモデルをご用意し、カウンセリングからアフターケアまで見学が出来る。

今回の施術のモデルとなった方

カウンセリング見学

タトゥーにおけるカウンセリングは、施術の中でも最も重要な過程と言っても過言では無い。
デザインや料金、衛生面や社会的な不安を解消すべく彫り師と擦り合わせを行うのである。

また、参加者は事前に手渡された実際の同意事項を読みながら、まるで自身がカウンセリングを受けているように見学が出来る。

タトゥーイング見学

そして施術スペースへ移動し、いざタトゥーイングが始まる。
モデルの方と言えど、本物のタトゥーイングを目の当たりに出来る貴重な瞬間だ。

「痛くないですか?」「初めてのタトゥーはどうでしたか?」など、様々な質問が飛び交う中でも、ダニエル氏のタトゥーイングは正確に、手際よく進んでいく。
ここでもマシンの構造、使い捨ての器具やインクの説明など、通常の施術では知ることの出来ない業界内部まで丁寧に説明を行ってたのが印象的だ。

そうこうしている間に1時間弱ほどで完成を遂げたタトゥーがこちら。
均一な細いアウトラインに、繊細なシェイディングがクールなフラワータトゥーである。

アフターケア見学

タトゥーイングの見学はアフターケアまでバッチリ説明をし終了。
「タトゥーは彫ったらそれで完成じゃない。彫って、綺麗に治るまで顧客をサポートすることが大切」と、アフターケアの重要性を語っていた。

また、使用している※グリーンソープを順に手渡し、参加者は実際の見た目や匂いを嗅ぐことが出来る等、五感を持ってタトゥーを知れる見学会になっている。
※グリーンソープ
精製水で希釈し使用する、タトゥーイング専用の洗剤。

タトゥーマシン施術体験

続いて、この見学会のメインイベントでもある、タトゥーマシンの施術体験。
ここで参加者は事前に手渡された人工皮膚に、タトゥーマシンを使用し実際のタトゥーイングの体験が出来る。

このような貴重な体験会を、ここまでの規模で行ったスタジオは今までに在っただろうか?
無論、初めてのタトゥーイングを実務レベルで行える参加者などいないが、本質はそこではない。

「タトゥーの楽しさを知ってほしい」という想いと同時に、「タトゥーイングには技術と鍛錬が必要であること、線も綺麗に引けない彫り師が事実存在すること」
正しい知識・分別を、顧客レベルで持ってもらいたいという強い想いが汲み取れる。

質問コーナー

そして最後に、ダニエル氏に対する質問コーナーが開かれた。

「タトゥーを入れて後悔したことは?」「タトゥーがあっても生命保険に入れるの?」「彫り師になるために必要なスキルは?」等の質問に対し、ダニエル氏は誇張や脚色は一切無しのリアルな意見を答える。

それ故、ポジティブな回答だけでは無いが、それが即ち「タトゥーに対して正確な知識を身につける」ということであり、今回の見学会の本質が垣間見えた一時であった。

体験者の感想

そうしてタトゥー見学会は、計3時間程の濃密な時間を過ごし幕を閉じた。
DOTTでは参加者の感想を少し伺ったが、見学会の意義を感じさせるポジティブな意見が多く見受けられた。

どうして参加を決めましたか?

・タトゥーを入れたいと親に言うと反対された。親を説得するにはまず、自分が正しい知識を身につける必要があると思ったから。
・ダニエルさんの作品が好きで、タトゥーイングをしているところを見てみたかったから。
・自分もタトゥーアーティストになりたいと思っていて、彫り師の仕事がどのような感じか知りたかったから。

初めてのタトゥーイングはどうでしたか?

・思っている以上に線が綺麗に引けなく、とても難しかった。
・難しかった。マシンが思ったより重く、振動が凄かった。
・振動でマシンが暴れ、思ったように線が引けなかった。

本日の感想や、思ってたタトゥーとのギャップはありますか?

・貴重な体験が出来て楽しかった。
・思っていた以上にタトゥースタジオが綺麗だった。こんなスタジオだったら安心できる。

まとめ・考察

以上が、今回のタトゥー見学会の全容である。

この規模での見学会はおそらく日本初で、出て来る意見は賛否様々だろう。
ただ、一タトゥー好きの個人的な想いとして、このような活動はもっと大々的に取り上げ、賞賛されるべきではないかと考えている。

アングラ感を蔑ろにするわけではないが、顧客が正確な知識を得て、より安全にタトゥーを楽しめるに越したことはないという見解だ。
そして活動を知り、更に一般の方々がタトゥーに興味を向けることが今後のタトゥー業界を切り開く一歩となるのではと思う。

DOTTでも、ファーストタトゥーのために執筆した記事があるため、興味がある方は是非読んでみてはいかがだろうか。

では、良いタトゥーライフを!

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