ブラックトラディショナルタトゥー
2019.4.28 / Tattoo

黒くダークなタトゥー「ブラックトラディショナル」|おすすめデザイン20選

ファッションや個性の表現として人気の高いタトゥー・刺青は、和彫りやトライバル、ブラックアンドグレイやアメリカントラディショナルなど、様々なスタイルがあります。
今回は発祥から今でも根強い人気の誇るトラディショナルタトゥー中でも、黒一色で彫られる「ブラックトラディショナル」というスタイルについてご紹介。

よりファッションとしても認知されつつある日本において、是非このスタイルは抑えておきたいですね。
貴方を、ちょっぴりダークで可愛らしい、ブラックトラディショナルの世界へご招待します。

ブラックトラディショナル

ブラックトラディショナルタトゥーとは?

ブラックトラディショナルタトゥーは、アメリカントラディショナルを始めとするトラッド系の中でも、黒一色で彫られたデザインのことを呼称します。
まずは歴史から紐解いてみましょう。

ブラックトラディショナルの歴史

ブラックトラディショナルの歴史というより、年号的には「黒単色のタトゥー→カラーのタトゥー」といった感じなので、いつからカラーが使われるようになったかも合わせて解説していきましょう。

最初に明言しておきますが、タトゥーにカラーが用いられるようになった年日は文献に残っておらず、あくまでざっくりした推察になるのでご了承下さい。
※おそらく「黒→赤→緑・茶→黄」の順に開発されたのではないか、と言われています。

1890年代のタトゥー

上記の写真は、1890年代に撮影されたタトゥーのある男性の写真で、この方が誰だったのかは特定出来ないようです。
ただ分かるのは、この頃には「現代で人気のあるトラディショナルタトゥーの原型」は出来つつあり、この原型を元に発展を遂げてきたということでしょう。

余談ですがサミュエル・オーレイリーが「最初の電動タトゥーマシン」を開発したのが同時期で、1891年だと文献に記されています。

1940年代のタトゥー

上記画像は1943年に撮影されたGeorge Fosdick氏によるタトゥー作品の写真で、この頃には今に通ずる伝統的なスタイルがほぼほぼ確立しているのが見て分かりますね。
同時期に活躍をしていた、オールドスクールの父とも称される「セーラー・ジェリー」が独自の顔料(カラー)を開発するなど、タトゥー業界の発展に大きく寄与したと記されています。

ここから、かの有名なエド・ハーディ等が数々の功績を残し、1950〜60年代には爆発的な発展を遂げてきました。

デザイン

固い話はここまで、次に現代のブラックトラディショナルのデザインの特徴をご紹介してみましょう。

ダークなモチーフと相性抜群!

カラーのトラッド系のタトゥーが伝統的でポップな仕上がりになるのに対し、ブラックトラディショナルはシックで、よりファッショナブルな印象を受けます。
個人的には、ダークなモチーフを落とし込んだ時に、その威力が最大に発揮されるのかな…と。

具体的には蛾や骸骨、ダガーなど。
ちょっぴりダークで悪っぽいモチーフをチョイスする際は、ブラックトラディショナルでクールに仕上げるのはいかがでしょうか。

ボールドラインが流行?

それともう一点、現代の流行ではボールドラインのタトゥーが人気のあるような印象を受けます。
これはブラックだけに言えることではありませんが、筆者もファットなラインのトラッドワークは非常に好み。

おすすめデザイン20選

では、お待ちかねの「おすすめのデザイン」について、トラッドで人気なモチーフの中でも筆者のオススメする「よりダークなモチーフ」を意味と合わせて幾つかご紹介。
どれもとっても格好いいので、何にするか迷ってしまいますね。

薔薇(ローズ)

まずはトラッドの人気モチーフといえば、薔薇のタトゥーがあげられるでしょう。
「愛」を意味する赤色の薔薇に対し、黒一色の薔薇は「死」を意味すると言われています。

ファッションとしては勿論、大切な人を失った悲しみを身体に刻んで忘れないようにするにも良いかもしれません。

短剣(ダガー)

こちらも人気のモチーフ。
ダガーには一般的に「勇気」「勇敢」などの意味があるとされています。

細めのラインに綺麗なグラデーションで、サラッと入れるダガーもクールですし、ガッツリ目立たせたい場合はラインを太めに、塗り感を強くしたブラックトラディショナルも◎。

骸骨(スカル)

スカルのタトゥーは一般的に「死の象徴」とされ、他にも「逆境」や「逆境を乗り越えた証」だと言われることもあるそう。

とにかくデザイン的に格好いいモチーフなので、タトゥーが大好きな貴方が一つは持っておきたいところです。
手の上に乗っているもの、ダガーの刺さっているもの、血の出ているもの、様々な表情をしているものがあり、無限の表現が出来るのも人気の理由の一つ。

暮石(グレイヴ)

墓のタトゥーが「死」を意味するものであることは周知事項だと思いますが、最大の特徴は「レタリング」との相性が抜群であること。
「大切な人の居場所」として身体に刻むも良し、その方へのメッセージや、交わした約束を暮石に記すのも良いでしょう。

蛾(モス)

華やかな蝶に対し、ダークで毒気のある魅力を放つ、蛾のタトゥー。
蛾は一般的に「変化」「始まり」を意味する他、暗闇で光を求める姿から「信仰心の象徴」等とも言われています。

ダガーやスカル等のモチーフと掛け合わせるのも良し。
個人的にはボールドラインで、よりグロテスクな羽を生やしている蛾のタトゥーがオススメ。

蠍(スコーピオン)

サソリは交尾の際、雄が雌を掴み、押したり引いたり…。
まるで情熱的なダンスを踊っているかのように見えることから「情熱・性の象徴」とも言われています。

カラーも勿論格好いいのですが、ブラックワークでより毒々しく、クールな仕上がりのタトゥーになりますね。

悪魔(デビル)

邪悪で、悪徳で、不道徳で。まさに「悪を象徴」することで知られる悪魔のモチーフ。
人はいつの時代も、悪魔のような不善なものに禁断の魅力を感じてきました。

タトゥーにおける悪魔は「異教徒」を意味すると言われており、「人と同じ」や「レールの上を歩む人生」が大嫌いな貴方にはぴったりですね。
※勿論、そうではない方にも。

ワンポイントでも可愛いですが、悪魔に身を捧げるにはそれなりのボリュームがあった方が信託を得れるかもしれませんよ…?

釘(ネイル)

釘を用いた慣用句に「Tough as nails(釘のようにタフ)」があり、一般的には屈強な精神を意味します。
他にもキリストの磔に使われていたことから宗教的な意味合いを持っていたり、「運命」を象徴するモチーフだとも言われています。

ワンポイントで指の近くや首、耳の裏にもは勿論。
スリーブが完成しつつ、隙間埋めのために小さなモチーフを探しているタトゥーファンの貴方も是非。

番外編

ここでは、実際に愛好家達が好むブラックトラディショナルの入れ方についてご紹介。

スリーブタトゥー

カラートラッドのスリーブタトゥーが、明るくピースフルな仕上がりに対し、ブラックトラディショナルはアンニュイで、よりシックに仕上がってるのが分かる好例。

他のスタイルの腕のタトゥーについては、下記にまとめているため是非。

ブラストオーバー

DOTTでは何度かご紹介したことのある、筆者超オススメの「ブラストオーバータトゥー」。
カラーで彫られたタトゥーに対し、ブラックトラディショナルをブラストオーバーすることで、唯一無二でお洒落なタトゥーへと変貌します。

ブラストオーバーのすヽめは、下記をご参照下さい。

タトゥーを入れたい方へ

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DOTTの運営する別サイト『STTUDIO』では、日本のタトゥースタジオとその作品の情報を掲載しています。
これからタトゥーを入れたい!」といった方や、日本のアーティストの方々の作品を見たい方は、参考にしてみて下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はちょっぴりダークなブラックトラディショナルタトゥーの数々を皆さんにご紹介しました。

本記事では「ブラック≧カラー」のように見えたかもしれませんが、カラーのトラッドも違う格好良さがあり、結局のところ筆者はカラーも大好きです。

一度しかない人生…というより、タトゥーライフ、悔いのないようしっかり考えて楽しんでくださいね!
では、良いタトゥーライフを!

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