前回は、「韓国ではタトゥーが違法!? 韓国のタトゥー事情や歴史について」という記事を公開し、韓国のタトゥーが社会的にどのような情勢にあるのか、といったことをご紹介したが、今回は韓国のオシャレなタトゥーについてだ。
印象として、韓国の方々は整形やファッション等、外見に関することに先進的なイメージが強い。
それに比例するように韓国のタトゥーもオシャレで先進的なデザインが意外と多いのである。
今回はそんな、オシャレなタトゥーの入った韓国のスターや、そのタトゥーの意味等をご紹介する。
韓国におけるタトゥー
韓国ではタトゥー・刺青は、문신(ムンシン)と呼ばれ、古来から「ギャング」「犯罪者」として認知され続けてきた文化である。
昨今のグローバル化により、アーティストを始めとするスターがタトゥーを入れ始め、最近ではファッションや個性の表現として韓国でも親しまれている。
参考記事:韓国ではタトゥーが違法!? 韓国のタトゥー事情や歴史について
韓国・有名人のタトゥー
まずは韓国で人気の歌手等、有名人のタトゥーを見ていこう。ファッションもさながら、やはり彼らのタトゥーもかなりお洒落である。
G-Dragon
G-Dragonは韓国のアイドルグループ「BIGBANG」のリーダーである。
BIGIBANGは、楽曲はさながらルックスやファッション、カリスマ性により世界的にファンも多いが、メンバーが親日家であることもあり日本人のファンも非常に多い。
中でも作詞作曲を手掛けるG-Dragonは、他のメンバーに比べても一目置かれている存在である。
全身にファッショナブルなタトゥーが描かれる彼だが、中でも代表とするものが、右わき腹に描かれた描かれた「Foever Young(永遠の若者)」のレタリングタトゥーだ。
韓国のアーティストではタトゥーの中でも、このような英字のレタリングタトゥーが非常に多く、トップとして君臨するG-Dragonが、いかに影響力のある存在か、ということが良く汲み取れる。
パク・ジェボム
パク・ジェボムは韓国のアイドルグループ「2PM」の元リーダーで、今は脱退してソロ活動を続けているアーティストである。
左胸から手首にかけてのブラックアンドグレイのタトゥー。また首元や後頭部にまでタトゥーを施している彼のタトゥーは、他の韓国人アーティストのタトゥーのデザインに比べ、より”海外っぽいタトゥー”だ。
中でも手首と胸のライオンのタトゥーや、頭のエンジェルタトゥーなどはジャスティンビーバーにも同じようなものが見られている。
参考記事:ジャスティン・ビーバーの全身のタトゥーまとめ!意味や彫師は?
チャ・ドゥリ
チャ・ドゥリは韓国の元プロサッカー選手である。
今でこそ韓国のサッカー選手にタトゥーは普通にみられるようになったが、韓国でタトゥーのイメージが良くなかった当時、サッカー界でその禁忌・常識を破ったとされるのは間違いなくチャ・ドゥリだろう。
両腕に描かれたブラックアンドグレイのタトゥーは”家族への愛”を意味するというが、このタトゥーを入れて家族に会いに行った際は、父に「二度と顔を見せるな!」とこっぴどく否定をされたそうだ。
それほど当時のタトゥーに対する偏見・批判的なイメージは強かったと言える。
チャン・ヒョンスン
チャン・ヒョンスンはアイドルグループ「BEAST」の元メンバーとしてソロ活動を続けていたが、2017年の2月に復帰が報じられたアーティストである。
両腕にかかれたレタリングタトゥーは両親の誕生日。
右脇には大きな拳銃のタトゥーが描かれている。
アン・リナ
アン・リナは韓国で活動するモデル?インスタグラマー?だが、素性は特に明かされていない。
その整った顔立ちとタトゥーから世界中から人気を博し、今やInstagramのフォロワー数は約9万人程。
彼女の全身のタトゥーの中でも、特に目を引くのは両腕のオールドスクールタトゥーである。
白い肌に描かれたカラフルな図柄のフルスリーブは、特にヨーロッパなど海外で流行っているスタイルだ。
オールドスクールタトゥーとは?アメリカの伝統タトゥーデザイン
今回は「オールドスクールタトゥー」のデザインやその意味、有名アーティストをご紹介する。また記事の下部には、国内のオススメアーティストの情報も載せておくので、是非ご参考にして欲しい。
キム・ヒョナ
キム・ヒョナは韓国のアイドルグループ「4Minute」の元メンバーで、今はソロで歌手活動をしているアーティストである。
彼女の背中に書かれたレタリングタトゥーの「My mother is the heart that keeps me alive」は「母は私を生かしてくれる心臓」と訳せ、家族への愛をタトゥーで表現しているようだ。
まとめ
いかがだっただろうか。
韓国では、「医師免許の持たないタトゥーアーティスト」が行う施術は違法とみなされている。
しかしこのような形で、国民的にスターと呼ばれる方々がタトゥーを入れている姿を見ると、やはり韓国でもタトゥーの偏見というのは無くなりつつあるのかと推測せざるを得ない。
今後どのような形でファッションとしてのタトゥーが韓国に浸透していくか、注目してみるのも面白いだろう。
また、以前韓国にタトゥーを入れに行った際のことを記事にしているため、興味のある方は是非読んでいただきたい。
韓国・3泊4日タトゥーの旅へ行ってきた~1・2日目篇 Dokgo~
DOTTでは、「韓国のタトゥー事情」をテーマに、韓国の刺青の歴史や、社会的なポジション、違法性などについての記事を公開した。 今回は、つい先日、筆者である私が韓国にタトゥーを入れにいってきたため、実際に肌で感じたことなどを記事に出来ればなと思っている。
では、良いタトゥーライフを!