2018.5.22 / Social 世界の宗教タトゥー(刺青)のモチーフ|仏像・キリスト・マリアなど

世界には数多のタトゥーモチーフが存在し、それぞれ持ち主の強い心の支えとなっている。
その中でも宗教的なモチーフはある種、最も直接的に、その者の御守となっているモチーフの一つだろう。

今回は”世界の宗教タトゥー”を題材に、仏像やガネーシャ、キリストやマリア等といった宗教性の強いタトゥーのモチーフとその意味をご紹介しよう。

はじめに

今回DOTTでは、各宗教の神、またその意味・思想を簡単にご説明する。
ただ宗教の思想については、一つの宗教にあたっても様々な意見・派閥があり、全て一概には言い難いことはご存知だろう。

無宗教である私は何かに偏って意見することは無く、一般的に知られている内容を調査し伝えていく。
ただ宗教の専門家でも無いため説明に至らない点があり、あくまでタトゥーのモチーフとしての観点でしか伝えられないが、その点は予めご了承頂きたい。

世界の宗教タトゥー

世界には数え切れないほどの宗教と宗派が存在する。
例えば、仏教なら浄土宗や真言宗など、様々な宗派(一説では仏教は18宗派)に分岐しており、それらを網羅することは困難を極める。

ではここでは簡単に、世界でも最も信徒の多い4つの宗教のタトゥー・刺青について、話を進めていこう。

  • 仏教
  • キリスト教
  • ヒンドゥー教
  • イスラーム教

仏教

まず一番目は、日本で一番信徒の多い仏教からご紹介しよう。

仏教はインド発祥の宗教で信徒の数は4億人。
中でも中国や日本、タイに信徒が多く、世界各地の寺院にはそれぞれの神・仏様が祀られている。

刺青としては、信仰礼拝の対象である仏像に加え、インドでかつてより使用される梵字の刺青もよく見受けられる。

仏像

如来や菩薩などが、いわゆる仏(ほとけ)に該当するだろう。
背中に大きく彫られることが多く、それぞれ意味が異なってくるのだが、有名なものを数点紹介をしてみよう。

大日如来

彫忠氏の作品より引用:リンク

大日如来は「宇宙」「森羅万象」を表すものだとして知られている。

阿弥陀如来

彫あきの作品より:リンク

阿弥陀如来は「極楽浄土の仏」だとされ、全ての者を極楽浄土に導く仏である。

千手観音菩薩

彫つな氏の作品より:リンク

千手観音菩薩は「健康利益」「恋愛成就」のご利益があるという。

不動明王

Blade Inkの作品より:リンク

「憤怒」の権化だとされる不動明王には「立身出世」のご利益がある。

梵字

梵字の刺青も世界的に人気が高く、芸能人を始め音楽関係者の間でも梵字の刺青が入っている者をよく見かける。
自身の誕生月に対応した梵字の刺青、またその梵字に対応した仏像などを入れることが多い。

また、梵字のタトゥーについては別記事にて詳しく記載しているため、気になる方は是非読んで頂きたい。

般若心経

般若心経は”世界一有名なお経”として知られており、経典の文字数は全て含めて278字にも及ぶ。
”空”を説いたお経であり、割愛するが「辛いことも何もかも、そもそも空だから気にしない方がいいよ」といった感じで私は認識している。

著名人ではギタリストの雅の背中に般若心経が彫られているが、その細かさと迫力は圧巻の一言に尽きる。

キリスト教

キリスト教徒は世界で最も多く、その数は21億人。
複数の宗派に分岐しているが、その中でもカトリックやプロテスタントなどでは「死者を悼んで身を傷つけたり、入れ墨をしてはならない。」とされている。
※どうやら規則を守る者ばかりではないようだ。

モチーフはキリストやマリア等が多く、スタイルはブラックアンドグレイが多いような印象だ。

イエス・キリスト

イエス・キリストのタトゥーはある意味、最も宗教的かつ信仰心を表したモチーフの一つだと言えるだろう。
ブラックアンドグレイリアリスティックで描かれることが多く、信徒の強い心の支えとなっている。

聖母マリア

キリストの母だとされる聖母マリアは、比較的日本でも親しみのあるデザインではないだろうか。
「聖なるもの」「純粋」を象徴するものだとされており、日本では何らかの祈りを込め、プレイングハンドロザリオと一緒に彫られることも多い。

十字架

十字架はキリストが貼り付けにされた木が本来のモチーフではあるが、最近では宗教的な意味合いを通り越し、一つのデザインとして認知されているようにも感じられる。
「死」「贖罪」「苦難」「犠牲」などの意味を持つが、「信念」などのポジティブな意味合いでタトゥーを彫ることのほうが一般的だろう。

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教の信徒の数は約9億人、その内インドの信徒の数が8.6億人にも及ぶと言われている。

ヒンドゥー教の三大神であるシヴァ・ヴィシュヌ・ブラフマーを差し置いても、やはりガネーシャ神が親しみがあるのではないだろうか。

ガネーシャ

ガネーシャは世界中で広く礼拝されている、ヒンドゥー教の神の一柱である。

どこか不気味で神々しい、この象の顔を見たことのある方も多いだろう。
「あらゆる障害を除去し、成功へ導く神」として崇められており、他にも「商売繁盛」「学業成就」「病気平癒」等の意味があるとされている。

サクヤン

以前DOTTで紹介した、タイ伝統のタトゥー”サクヤン”でも、ヒンドゥー教の神がモチーフになった図柄が描かれることが多い。
詳細については下記事を是非ご覧頂きたい。

梵字(オーム)

先程ご紹介した仏教の梵字とは別に、オームと呼ばれるヒンドゥー教の梵字も存在し、こちらもタトゥーとして人気がある。
ヒンドゥー教では「宇宙の根源」「全ての始まり」を象徴するものだとされており、著名人で言うと元女優・酒井法子がくるぶしに施していたことで知られている。

イスラム教

イスラム教徒は世界で二番目に信徒の数が多く、その数は 16億人。

イスラム教の教えの一つとして”偶像崇拝の否定”も知られており、基本的にはイスラム教徒にタトゥー・刺青は認められていないが、最近では規制は緩くなりつつあるようだ。
調査を試みたが、意外にもイスラム教徒ならではのモチーフというものは無い、といった解釈が妥当だろう。

まとめ

いかがだっただろうか。
自身の信仰心を表すのと同時に、世界中で刺青・タトゥーは持ち主の精神的支えとなっていることが分かる。

私自身、仏教徒では無いとは思っているが梵字のタトゥーは入っている。
興味があれば是非下記も読んでみてはいかがだろうか。

では、良いタトゥーライフを!

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